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猫親失格 / 20240715mon(400字)


猫が膝から太ももの毛を舐めて禿げた。肌のピンク色が剥きだしになった。
どうぶつ病院で診てもらうとストレスだそうだ。
そのどうぶつ病院に連れて行ったのは母だった。猫親、失格。

最近、家でぐったりと一日を潰してしまうのが怖くてカフェで書くことが多かった。パパッと着替えて出かけていた。
おかげで執筆は進んだ。なにせ六章の舞台がファミレス(周辺)だったのだ。

そういえば、最近の猫の鳴き声が変だった。
「ミャオ! 」
最後の、ャオ! を強く鳴いていた。
「ぼくをかまってよ! 」
「ぼくと遊んでよ! 」
シグナルに早く気づくべきだった。
昨日はオフにして猫と一日ベッドでごろ寝。
ずっと猫を触っていた。
僕が「し」の字に寝ると猫も「し」の字に。

大分の頃を思い出す。

猫はぼくに買われてからずっと一緒だ。

あの頃の「上陸者」のマップだ。変わらない。
取材をして、執筆をした。


短歌:
我が友よ
いつからぼくら
パートナー
あとすこしだけ
たのむぜ、泪

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