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400字日記(リニューアル版)

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400字日記をリニューアル 日記に通底するテーマ 「すべては作家人生のために」 400字に入れること➡︎日々に見た感じたもの(具象) 四百字をどのような形式で見せるか? ➡︎「第…
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2022年12月の記事一覧

人間で発電する部落(妄想散歩)20221230fri176

昨日の散歩のことだ。 昨日、歩いた場所、ある閉鎖された部落の地理的なことは事実だ。幼稚園への道で見たものや部落の路地で見た聞いたものは、妄想散歩だ。 隣町につながる峠の坂を自販機まで登って、Uターンをして惰性で降りる。左手に南無阿弥陀仏と白抜きの赤い幟が旗めいていて、ふと参道へ踏み入った。突きあたりの石垣には「山寺泉浄」つまり「浄泉寺山」と掘られていて、脇に立つガラス張りの掲示板には「除夜の鐘やります」と「正月餅つきます」のはり紙が鋲で貼ってある。 路地を抜けると峠の天

今年最後の散歩20221231sat177

大晦日だ。寒い。ネコのトイレの掃除をする。最近のネコはそこかしこにスプレー行動で臭いをつける。引越しの先で、去勢を悩む。ネコと遊ぶ。冷たいが天気はいい。しき布団とかけ布団をベランダに干して、今年最後の外にでる。 県道を跨いで国道の海岸に沿って北へはしる。師走の大晦日の寂しさが街を覆っているがレンタカー屋は盛況らしい。右手に見える大分空港の駐車場は満車だった。 空港と国土交通省の建物を過ぎて、ペンキが剥げたゴリラが座る展望公園の横に建つ焼肉パブ「むさし」の玄関は年末年始は休

毎話がクライマックス20221229thu175

創作メモ、 自分のアイデア(マンガの原案)を具現化させるとき、前例はあるかを確認することは必要だ。 いくら上手に描かれていても過去に世に出た作品と被ればボツだ。 数年前、ラジオで劇作家の平田オリザが出演して、彼は丸二年をかけて書いた青春小説がボツになったと語った。彼は月が二つ見える舞台を描いた。その小説は初版を刷られることはなかった。出版するはずだったその年の秋に村上春樹の「1Q84」(月が二つある世界の物語)の発売が控えていたからだ。 タイムリープは良し、とする。こ

ノイズキャンセリングとASMRと20221227tue173

日記だ。その日のことを並べれば終わる。が、嫌なことは筆が止まる。書くと読み手に嫌われると自ら制御をかける。それは好ましくない。このマクラ事態が予防線であり、女々しいわけだが。 昼過ぎ、「おまいう?」記事を読む。「何万文字も書いてそれが小説作品だ、すげえだろって俺は理解できない」 才能の前提は質よりもまず量だ。ピカソ、シェイクスピア、バッハ、エジソン、スピルバーグら彼らの才能は溢れる作品の量だ。作り続けるそれが才能だ。お前の作品はなんだ。 同じマンガ原作の応募をねらう人から

燃やす薪が欲しい20221226mon172

午後、重たい体をあげ、そうじをした後にカード会社に連絡をする。返済の総額が判明する。昨年の十月にFX詐欺に遭った。当時ゲーム配信をしていて「これ詐欺じゃないよね? 」とリスナーと笑って詐欺に遭った。二十四万也。笑い飛ばすしかない。 元々のカード借金は完済間近だった。また借金が膨らんだ。 来年二月をめどに、祖父の妹N女史に頼る。 以前、祖父と父はN女史に総額五千万円弱を借りた。父は給与と退職金で返したようだが祖父は返せずに他界した。 親子三代となると恥の上塗りだ。が、今後自分の

主人公の目は点20221225sun171

急に、甘ったるい飲み物、ファンタグレープが飲みたいと思い立ち、外に出る。天気は良い。ロードバイクで少し近隣をまわろうとペダルを踏む。 山手に走ると、重光葵(しげみつまもる)偉人資料館館が開いていた。あれ、開いていたんだ。と思い、降りる。 ガラガラ。引き戸を開ける。 三坪ほどの館内の空気は生ぬるく、中央のソファで老人が腕を組んで船を漕いでいた。壁三方には終戦時の外交官だった重光葵の額が掛けられている。 百円です。記帳してくれ。といわれ既視感を感じ、入ろうか迷った。博物館

一桁違った話20221224sat170

昼。外から帰って届いた封書を開ける。 弊社があなた様に対して有する下記請求権は、本日現在お支払い頂いておりません。先般ご通知のとおり、あなた様は弊社会員規約に基づきリボルビング払い・分割払いの利益を既に紛失されており、各種ローン(キャッシングリボ等)でご利用された全ての未請求残高と合わせて一括払いにお支払い頂かなければなりません。但し、下記お支払い期限迄に下記請求権全額をお支払い頂ければ、従前通りリボルビング払い、一括にてお支払い頂く事になります。つきましては、お支払いにつ

子供の頃の夢は漫画家だった20221223fri169

外は雪だ。吹雪いている。賞金が欲しくて、昨晩から少年マンガの原作を書き始めた。過去のネタをギャグ漫画にしようと決めたはいいものの、少年マンガのR指定の線引きがわからなく結局、朝まで「チェーンソーマン」なるアニメを11話まで一気に観た。 描写で悪魔の肉体をどんなにエグくバラバラにし血を飛び散らせても、おっぱいは見せない。酔った勢いでベロキスを読者に魅せてもゲロでネタに変える。そこら辺が境界らしい。人の心の揺れは丁寧に書く必要はない。ワンカット(台詞ひとつ)でシーンを真反対へ向

強風と大津波の夢20221222thu168

夢を見た。大津波の夢だ。朝まどろむさなか外では風が強くガラス戸がバタバタ音を立てていた。強風で津波の夢を見たのか津波の夢を先に見たのか、定かではない。 目覚めて夢を見たことしか覚えてなく、残念に思っていると枕元にメモ紙があった。夢のメモだった。文字を追うと夢がよみがえった。 夢なので脈絡はない。オチもない。三つのシーンから成り立っていて、それらはぼくが住む峡谷の町で起こる。 切り立った崖にへばりつく炭鉱の街。四角い窓と錆びたドアが谷に面した暗い八畳ほどの部屋にぼくは母と

Capo d'Orlando Sicilia 2010.

Facebookを何年(二、三年?)かぶりに開いた。 シチリアの日記を発見。 さんぽ好きは変わらずだった。体言止めが多かった。笑。 当時の若さ、あのときの感覚を損なわないように、サクッと編集をした。 当時(2010年)自分がまさか小説や文章と真剣に向きあうなんて思ってもない。 ほんとうに気軽に書いたから文章のテンションはたかく誰かに読まれるのは恥ずかしい。 ★写真はFacebookから引っ張った。画像は粗い。ご了承を★ Capo d'Orlando(カーポ・ドルランド)

文章教室とSEと二十六億円/20221221wed167

辻仁成の文章講座を受けたという記事をよみ流行作家もついぞ文章教室に手をつけ(染め)始めたのかと思った。図書館はまだ彼の本が平積みされていたが。いや、流行作家だからこそ今のうちに文章教室へとシフトチェンジしているのかもしれない。 まったく話は変わるが、 数年前、京都のスタバでものすごい速さでタイピングをする人を見かけた。「パチパチ」というより「バチバチ」とあまりの凄さに興味が湧き、声をかけた。 彼はシステムエンジニアだった。三十代のスキンヘッドでユニクロなどでは並ばぬよう

たかが文字だ。20221221wed166

雨だ。つらい。で、何がつらいのか? 風邪だ、喉が痛い、熱だ、コロナだ、骨折だと日記に書けば伝わるだろうが嘘になる。 他者(第三者)に読まれる前提で書かれたものは日記と言えない。ここ一年日記なるものを書いて昨日の日記でふと思った。このnoteは本来の日記に書かれるべきことは何ひとつ書かれていない。 他者に言えない自分だけの秘密であるから日記なのだ。生理三日目。私臭うかな。三組の〇×死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね。拓也くんと初キス。親のセックスを見た。キモい。京香と

妄想散歩/20221220tue/165

ムシャクシャする。近寄るネコを思いっきり蹴りとばす。道路の上で潰れていた。ぺっ、と唾を吐く。今日のぼくは悪ガキなんだ。 ドアを開けるとベトナム人のゴミ。田舎に帰れと毒づき近づく。ピンポンを連打。いない。これは指定の袋じゃねえぞ!とゴミ袋の山をぶっ叩く。扉が凹むまで蹴って暴れ電気とガスメーターを破壊し玄関前に軟便を垂らし駐車場に出ると泥除けに「○○工場」とテプラが貼られた自転車がある。ベトナム人だ。一台に鍵はかかってない。日本の安全神話なめんなよ。毒づいて鍵を抜きポッケに入れ

恐ろしい文通相手/20221219mon/164

これは日記ではない。 まず、文通アプリに困ったちゃんがきて、以前、イスラム原理主義の女性の時もかなりきな臭かったが。 さっそくにやんわりとお断りのメールを出した。 すみません。 これで手紙は終わりにしたいと思います。 僕もこのアプリで気分を害したことはあります。 ですがそういうことは、別の人にはいったりはしません。 その人には関係のないことです。 それにその人は「この人と関係が悪くなると自分も他で悪くいわれたりするのか?」と不安になります。 自分が見た世界だけが正しい前提