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燃やす薪が欲しい20221226mon172

午後、重たい体をあげ、そうじをした後にカード会社に連絡をする。返済の総額が判明する。昨年の十月にFX詐欺に遭った。当時ゲーム配信をしていて「これ詐欺じゃないよね? 」とリスナーと笑って詐欺に遭った。二十四万也。笑い飛ばすしかない。
元々のカード借金は完済間近だった。また借金が膨らんだ。
来年二月をめどに、祖父の妹N女史に頼る。
以前、祖父と父はN女史に総額五千万円弱を借りた。父は給与と退職金で返したようだが祖父は返せずに他界した。
親子三代となると恥の上塗りだ。が、今後自分の人生に債権回収会社や弁護士事務所や裁判所などと関わる時間はない。

昔、祖父は庭で祖母を折檻した。まるで牛を叩いて躾けるように。「ぎゃあーぎゃあー」祖母の悲鳴はいまだに耳に残る。四歳児のぼくは柱の陰で曽祖父に目隠しをされその指の隙間から見ていた。当時の祖父は怖かった。後に祖父は市議会議員になる。

中学の時の担任は、給食が自分の机に最後に配られたという理由だけで当番をボッコボコにした。担任は英語の授業を英語だけでやって落ちこぼれを量産した。彼は後に校長になった。

妹は女子校でバスケットボール部だった。ずっと補欠だった。試合に出られるというのでぼくは妹を応援に行った。試合中、妹はパスをミスし、その女の監督はハーフタイムで「てめえ、なんで外すんだよ!」とさけびながら保護者や他のみんなの見ているコートの上で妹をフルボッコにした。後にその女教諭は教頭に昇進した。

そういう時代だった。一言では片付けられないものを感じる。

確かに、虐待、折檻、暴行、体罰などいろいろあると思う。今の社会は絶対に認められない。許される行為ではない。だが、彼らには一貫した信念がありそれが結果になっている。もちろん別のやり方は無限にあったはずだが。

あの三人が正しいとか正しくないとかではない。自己変革や成長に常識や倫理や社会通念は存在しない。そこにあるのは情熱だ。
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