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子供の頃の夢は漫画家だった20221223fri169

外は雪だ。吹雪いている。賞金が欲しくて、昨晩から少年マンガの原作を書き始めた。過去のネタをギャグ漫画にしようと決めたはいいものの、少年マンガのR指定の線引きがわからなく結局、朝まで「チェーンソーマン」なるアニメを11話まで一気に観た。

描写で悪魔の肉体をどんなにエグくバラバラにし血を飛び散らせても、おっぱいは見せない。酔った勢いでベロキスを読者に魅せてもゲロでネタに変える。そこら辺が境界らしい。人の心の揺れは丁寧に書く必要はない。ワンカット(台詞ひとつ)でシーンを真反対へ向ける技術のほうが求められる。それで読者はついてくるということだ。

実際に書いてみると難しい。丁寧に書きすぎてはいけない。ネーム(人の向きや顔の角度などのラフなコマ割り)作業である枚数(起承転結)まできたら、強引にでもセリフや事件で次の場面へと変える。間はお決まりのキャラ背景を(なぜデビルハンターになったのか、家族を殺された経緯を)挿入する。物語に困れば少年マンガの王道「友情」を伏線で入れておく。


それらの作業を文字だけで表現する。楽だ。今からネームは手間で描けない。文章だけでマンガ原作の応募が狙える。うれしい時代だ。

賞金は喉から手が出るほど欲しいが今のぼくには高嶺の花だ。それよりも、どうしても挑戦したかったのは「マクガフィン」だ。

ある日、五人の天使が現れる。僕は宇宙を救う兵器だった。途中、天使の一人は主人公の命を狙う魔王だと判明する。天使の中に魔王が隠れていると知りながらなぜ神は主人公のもとに天使を派遣したのか? 天使たちの正体とは? 天使を派遣した神の、魔王の、主人公の正体とは? これら構造ごと、ラストの回でいっぺんにひっくり返る。それが「マクガフィン」だ。人気のアニメ「まどマギ」「メイドインアビス」のネタ(タネ)だ。それを書いてみたい。道具は「すん止め」だが。

子供のときの夢は漫画家だったので書いていて楽しい。

(794文字)

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