【小説】いかれた僕のベイビー #39
潮音ちゃんもそう言っていた。本当に全部わかった上でずっと受け入れ続けていたのか。
「潮音が大人しくて人見知りで引っ込み思案な性格に育ったのは全部あいつの母親と俺のせいだよ、あいつの母親が甥の俺を可愛がって褒めちぎって、それに比べて自分の娘は駄目な子供だと言う。子供心におかしいと思いつつもそれで潮音が俺を尊敬の眼差しで見て俺を頼りにしてくれるのが、自分が必要とされている事が嬉しかった。ガキの頃はそんな子供のエゴで済んでたんだよ。……それが、中高生ともなれば、そうもいかなくな