見出し画像

31歳経営者がペットロスでガチ鬱になった話。(誕生日記念のメモ)(一応ハッピーエンドだよ💕)

※最初の注意:タイトル強めですがハッピーエンドです。動物の死に敏感な方(経験をして、まだひきずっている方)は読まないほうが良いかも知れません。誰かの人生の参考にでも、少しでもなれば。

【32歳になりました】

本日32歳になりました!なんか濃い、3年分くらいの経験をした31歳だったので、幸せだったこと/辛かったこと、軽く(といいつつ軽くならないのが私)記録残しておきます。

◆辛かったこと:ペットロスで人生初のガチ鬱


31歳は人生の一番に近いくらいの厄年(まあ実際本厄w)かってくらい色々あり、そしてそこから得られたことが一番の「良かったこと」なので、先にこっちから。

今年の3月~4月ですね。
3月に実家の愛猫その1の、予後不良の膀胱がんが発覚しました。
猫ってね、膀胱がんは意外と珍しいらしいんですよ。事例が少なすぎる。

そのうえ、もう先が長くないことが判明したときには、手の施しようがないレベルになっていました。あまりに急なことに受け入れられない私。

しかも、本当は1月にごく小さい腫瘍が見つかっていたけど、そのままにして腫瘍医の先生のところにいかずにいたので、悔しくて悔しくて。(2月に父がコロナになって実家それどころではなかったけれど。そしてそれは4月まで私は知らなかったことだったけれど。)

判明してからは、必死に実家に通いました。「助けてあげたい」「私ならなんとかできる」という気持ちで、幸いながらとても良い腫瘍医の先生が家の近くにいたため、3-4月は、両親も含めて、誰かが毎日病院に通うことに。

あんなに実家に帰ったのは、独立して10年近くたってから初めてでした。

日々悪くなっていく検査結果。苦しみ続ける愛猫の姿。

あんなに図体がでかい猫で、保護猫茶トラのオスで最大8kgもあったのに、やせ細りつづける身体。毎日のように彼の前で私は泣きじゃくり、彼は自分の何かを悟っているかのように、泣く私をじっと見て、時にはすり寄り、横にいてくれました。

猫ってすごいね。人の感情を、よくわかるね

※ちなみにこのとき大変お世話になりましたのが、catlogさんです。
現代ってすごい。
首輪のcatlogと、catlog boardです。行動管理、排泄管理。獣医師さんへの報告に大変役に立ちました。
今でも、もう一匹の愛猫のために利用しています。健康管理、記録is大事。
https://rabo.cat/catlog/

代々木で仕事をして、実家に帰り、実家でもリモートで仕事をして、朝7時台のロマンスカーで代々木に帰る、なんてことはザラ。

◆そんな生活していたら、なんと!自分が入院

急性腹膜炎。
病院に行ったら、はい即入院!てなったくらい、すでにかなり悪めの。
手術が不要だったことが何よりなくらい。結局1週間入院。

私、このとき並行して精神科で心理・発達テスト受けており、その結果でわかったのですが、これもASD的な要素なんですよね。

周りの人の感情の機微や環境音などには恐ろしく敏感なのに、
自分の身体の感覚にあまりにも鈍感。

だって即入院!ってなる前日まで、なんか下腹いたいなあ、なんだろうなあ、位にしか思ってなかったもん。本当に。

もともと痛みに強い体質でもあるんですが、一つの「強い目標」「意思」みたいなものがあると、それ以外(自分の身体も含め)本当にどうでも良くなるというか見えなくなるんです。
これは昔からそうだったな、と振り返ると思います。

こんな状況でも大変適切で快適な治療をうけられて、1週間で退院、なんなら病床からセミナーに登壇してw(個室だったこともあり、病棟看護師さんは許可どころか応援してくれました。)、
退院してから2日後にはお陰様でゲムマ2022春(ゲームマーケット2022春)に出て売り子をスタッフと一緒にやっちゃうくらい元気になってましたが。

一生忘れない、ゲムマ帰りの、
ちょうどみんなとわかれたあとのりんかい線。
「もうたぶん無理だあ。あと数日だ。」という母からのLINE。

仕事の関係上、この日は帰る予定ではなかったのですが
取るもとりあえず実家に戻りました。

そこには本当にやせ細って、もう立ち上がれない、うちの子がいました。
彼の、死期を悟りました。

今でも想いだしたら涙がでてきます。

ああ、私が入院しなければ、その間、助けられたことがあったかもしれない。(今だからこそいえるけどそんなことは本当はない、それが彼にとって、最善の治療を受けた結果の、姿だったんだから。)

もっといい治療法はなかったのだろうか。

1月に小さな小さな腫瘍が見つかったときに、なぜ私はそれを知れなかったのか。

なぜその時、より大きな病院にいかなかったのか。
父と喧嘩すらしました。

でもその間もあの子はおだやかで、
最後にはいつものようにニャーと泣いてくれて
ほんとうにほんとうに心身ともに疲れた身体の私と手を繋いで、
隣の布団に寝転がり、いつの間にか、自然と、天に旅立ちました。

昨年は15年実家に一緒に居てくれた犬を亡くしました。
そこから今年は、14年一緒に居てくれた猫をなくしました。

小さな命は、人より寿命は儚いけれど、大きな存在です。
かたち自体は小さいけれど、とてもとても、大きな存在なんです。

犬を亡くしたときは、完全に老衰で、ああ大往生だったな、と悲しみながらも納得して思って、むしろ母が本当にペットロスでガチ鬱になってしまったのですが(適切な医療により回復)、

この猫の一件は(私が必死になりまくってたこともあり)、
私が今度はガチ鬱になる結果に。

正直適応障害は何度もやらかしてるんだけどw、
「これが鬱っていうことなんだな」と本当に感じることになりました。

この間もずっと、私は信頼のおける大好きな精神科の先生とやり取りをし続けていて、常に適切な治療を受けられる状態ではありましたが、

「昼過ぎまで起きれない」(それまでは元気に毎日アラームもなく6時台におきれていたのに。)
「起きてもベットから起き上がれない」
「動けない(なんとかベットの上からslackだけは返信する)」
「そんな私に嫌悪しかいだかない」
「すぐ猫を思って号泣」
「仕事に対して一切の無気力になる」
「何もしたくないと思う」

そして最終的には、私のPMDD(月経前不快気分障害。ホルモンバランスの関係で、身体ではなく精神が乱れること)の酷さも相まって、

家で一人でいるときに、
「ああここにロープでもあったら、楽になれるなあ~」ってふっと、
本当に無計画に、思ったんです。

私はいままで、いろいろなことがあっても、常に「生きること」というコアな部分だけはズレない人間でした。

「とっさの判断で自死をえらぶこと」にまでは(その辛さはなんとなくわかるけど)あまり理解がいかない人間でした。

「線路上に寝転んでみたりしないで大丈夫」という椎名林檎の曲を聞きながら、どんなに辛かった中学生時代の時分でも、線路に飛び込むことなんて、一度も考えたことがない人間でした。

これは流石にやばい!と思って
いつでも来ていいよ、と先生に言われていたこともあり、
「いますぐ死にたいんですけど先生!」
(今思ってもこのパワーワードマジで凄いな私ウケる)

その日のうちにかかりつけに駆け込みました。

まあ、人生初にして、最大の鬱ですよね。

先生は適切な対処をしてくれ、適切な精神薬と休養で収まることができました。
でもあのときの感覚は一生忘れないだろうなあ。

◆良かったこと:この体験自体と、自分の殻が破られたこと

上記の体験は、私にとって本当に辛いものでもありましたが、大きな収穫にもなりました。

・私の身体の限界が知れたこと
・ああ本当に私は自分以外のもののために自分が死ねるくらいに馬鹿力あるんだなあとおもったことw
・そしてそれは駄目だということ。
・自分が一番だいじだということ。
・食べるものや運動には気をつけなければならないこと。※再発率6-70%の身体のため。
・結果、走ることが楽しい!と思えたこと。
・「辛い」と衝動性をもってしまう人の気持を少しだけわかるようになったこと。
・自分自身のほんとうの意味での「受容」「自己肯定」は、自分のいい部分だけでなく、"駄目な部分すらも愛せる"状態であること。

書ききれないくらいたくさんの「気づき」がありました。
もちろん経営者として、たくさんの迷惑を夫や社員、スタッフにかける日々となりました。でも、この経験は、一生物だと思います。

=====

32歳の目標は自分自身も会社と同じく、「飛躍」です。
「飛躍」するためには、必要な経験だったと思います。愛するものを失うこと、愛するものの命に必死になること、そんな経験をとおして、私の特性がはっきりわかったこと。愛猫が教えてくれたことです。

いまもう超元気で、
「おっしゃ32歳、いっちょがんばるでー!!!」(エセ関西人)
って感じなんですけど。

自分の限界と特性をはっきり知れたことによって、自分の力の加減が、それまでよりは少しだけ(少しだけかもw)ちゃんと緩急つけられるようになりました。

・休むときはちゃんとやすむ。
・自分の限界をちゃんと認識する。
・自分が心地よいか?幸せか?元気か?を何より一番の指標にする。

愛する者たちに本当の感謝を。

そして、10代の私には、「20代も30代も生きてりゃまあいろいろあるけれど、それが人生だし、歳を重ねるごとに幸せになれるよ。自分を、受容できるようになっていくよ。」と伝えてあげたいなあと思います。

あー。やっぱ書くと長くなったあでも、今の私が一番書きたいことはこれでした。とりあえず今日はこの後Apple Storeに行ってきます
念願のApple Watchをかってもらうのだ

これでランニングとピクミンブルーム(万歩計ピクミンアプリ。現在レベル50。)が一層はかどるぞお🥰

31歳の唯一の後悔、幼なじみの女子たちと、
「全員が31歳のうちにサーティワンパーティーをする」が成し遂げられなかったことはありますが、
(写真は先日多摩動物公園で食べた31歳ラストのサーティワン。)

31歳じゃなくてもサーティワンはたべれるので(当たり前)32歳こそは必ずやります!サーティワンパーティー!

今年も(今年は人生でももっとも!アクティブに!アグレッシブにw)がんばるよ

32歳の私も皆様よろしくおねがいいたします💕皆様への愛をこめて。

2022年8月20日
株式会社math channel 取締役・COO
才津 葵

この記事が参加している募集

#猫のいるしあわせ

22,188件

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?