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フィルムカメラに思いを馳せて その6:PEN EF

「「さぁ、お前のカメラを数えろ!」」


はじめに

 ハーフカメラ。
 文字通り半分のカメラ、ということですが、そもそも何の話をしているのか。これは、ものすごく簡略化して言えば、「本来1枚の面積に2枚分の写真が入れられるカメラ」であり、つまり、「36枚撮りフィルムならば72枚程度撮影可能なカメラ」、です。

 原理だけで言えば、レンズから入ってくる光をフィルムに当てることで撮影を行っているのですが、その当たる範囲が通常の35mmフィルム(ライカ判、とも)用カメラの半分、といったところでしょうか。

字面だけ書くとなんと経済的な…!

 数年前、富士フィルムがブローニーフィルムのブランド撤退を発表。そして数年でフィルムの価格はあっという間に高騰。まさにフィルム業界そのものの斜陽化が進行してしまっている最中なのです。
 フィルムの原材料高騰だかなんだかわかりませんが、フィルムの販売価格や現像代金もドンドン値上げされているので、このご時世、非常にエコノミーなフィルムカメラと言えるのではないでしょうか。

 ハーフサイズのカメラは日本ではオリンパス、京セラ、キャノン等、今日でもその名を聞いたことがあるようなカメラメーカーもきちんと対応しているフォーマットでした。とくに、今回は有名なPENシリーズのうち、最終機であるPEN-EFを紹介したいと思います。

機材紹介:PEN EF

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