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フィルムカメラに思いを馳せて その7:SAMURAI x4.0

――私の趣味だ、いいだろう?


はじめに

(さむらい)。

Wikiによれば、元々は武士(技能官人)を指す言葉だったとか。

 筆者はあまり日本の歴史に詳しくないので割愛しますが、武士道とは死ぬことと見つけたり(あくまでもそれくらいの覚悟が要りますよ、という心構え)、といった言葉であったり、当時の社会制度を勘案するに、侍が活躍していた時代というのは少数のサディストと多数のマゾヒストにより構成されたいびつな構造だったのではないか、と思っています。

 現代では、侍という言葉は日本そのものを連想させる言葉として世界中に認知されています。金融の世界では、サムライ債とは海外の発行体が日本市場で発光する円建債権を指すし、似たような言葉としてショーグン債、さらにスシ債、なんてのもある。日本にはやべーやつばっかりだ、ということなのでしょうか。

ハーフカメラ回は今回で二回目。

 前回は、ハーフカメラといえばというレベルで絶対上がってくるくらい有名なPENシリーズからの選抜でした。実際、PENシリーズに関するブログ、レビュー記事は星の数ほど見ます。

 なぜか?比較的修理もしやすく、なにより市場に数多く出回っているうえ、見た目がとにかく可愛い(※筆者の主観です)からだと思います。

 今回の京セラSAMURAIシリーズは、生産された時期も相まって、なにかこう、見た目からバブリーな時代のかほりがします。

 明らかに時代を先取りしたような、未来感の強いフォルム。ビデオカメラのような使用感。オートフォーカス。先に挙げたPENシリーズとははっきり一線を画すハーフカメラです。

予め申し上げておきますが、このカメラもまた非常に中毒性が高いです。

 ハマる人は本当にハマると思います。そしてまた勘の良い諸兄諸姉は思うわけです。30年以上前のハーフカメラは果たして現代の沼人の心を掴むことができるのか?みょうちきりんなフォルムで、満足いく撮影ができるのか?

出来る 出来るのだ——

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