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田舎の食べ物から「多様性」を考える

あなたのソウルフードは何ですか?

実家の母が送ってくれた荷物に、これが入っていました。


何だかわかりますか?
「笹餅(ささもち)」です。

笹団子は見たことありますよね?
新潟の方の、丸い団子が笹でくるまれてつながってるやつ。
それとは違うんですね。
これは、あんこが生地に練り込まれています。
・あんこを餅粉に混ぜる。
・こねて、笹でくるむ
・蒸して、出来上がり!
全体がもちもちしてます。

レシピありました。こちらの写真は上品(笑)!

母は、よく荷物に入れて送ってくれます。

地方にしかない食べ物、
よくケンミンショーでやっていますよね?


青森の郷土食


私の実家は青森の津軽地方です。
私は正直苦手なものも多いんですが、
摩訶不思議な食べ物ありますよ。

鮭の飯ずし(さけのいいずし/さけのいずし)

https://www.maff.go.jp/j/keikaku/syokubunka/k_ryouri/search_menu/menu/sakeno_iizushi_aomori.html

もち米の発酵する力を借りて魚や野菜の保存食としてつくられた「飯ずし」
なんと!ご飯を入れた魚の「漬物」です。
※「すし」と名前がついていますが「漬物」のほうが近いです。
「押し寿司」と漬物の中間な感じでしょうか。

これは「鮭」ですが、ニシンとかもあった気がします。

あ、北海道にありました!
これこれ、家によくありました。

飯寿司(いずし)

https://www.maff.go.jp/j/keikaku/syokubunka/k_ryouri/search_menu/menu/izushi_hokkaido.html


そして、農林水産省でこんなサイトがあるなんて(笑)!
しかも、作り方も書いています!

青森県で検索してみました。

青森県は、太平洋側と日本海側では相当距離があり、
随分文化も違います。
私の実家は日本海側です。
この中で私がなじみがあるもの。

けの汁(けのしる)

https://www.maff.go.jp/j/keikaku/syokubunka/k_ryouri/search_menu/menu/kenojiru_aomori.html

お正月には、必ずありました。
お正月の煮物なんかの料理を作ったあと
残りの野菜を全部みじん切りにして
味噌汁にするイメージです。
めちゃくちゃごった煮(笑)

あとはこれ、「がっぱらもち」とは初めて聞きました。

https://www.maff.go.jp/j/keikaku/syokubunka/k_ryouri/search_menu/menu/gappara_mochi_aomori.html

昔、家庭でアイロンがけをする際、パリッとさせるために布に塗ったのが「米糊」で、水に浸した米をすりつぶしてつくっていた。この時うまくすりつぶせずに米のかすが残ったものを「糊かす」と呼び、これを無駄にしないよう黒砂糖をまぜて生地にし、フライパンで香ばしく焼いておやつにした。

私は、母がテキトーに作っているのだと思っていましたが、
いわれがあったんですね。
薄い餅のパンケーキみたいな感じです。
ちょっと油多め。
小さい頃、大好きでした。
随分大人になってから
「あれは何だったの?」と聞いたら、
「ご飯をすりつぶして砂糖を混ぜて、油で焼いたもの」と。
そんな貧乏くさい食べ物だったとは(笑)!!

これもよく食べました。
なすの赤しそ巻き(なすのあかしそまき)
なすを赤しそでくるみ、焼いて味噌で味付けしたものです。

https://www.maff.go.jp/j/keikaku/syokubunka/k_ryouri/search_menu/menu/nasuno_akasiso_maki_aomori.html

あとこれ。
干し餅(ほしもち)

https://www.maff.go.jp/j/keikaku/syokubunka/k_ryouri/search_menu/menu/hoshi_mochi_aomori.html

なんかオシャレな色(笑)
やっぱり米どころだから、こういうものが多いんですね。
単純に、餅を干したもの。
今思い出しました!
昔は、よく軒先に干してました。
カワハギとかの魚も干されていました。
いつから干さなくなったんだろう。。

これを冬、ストーブの上に載せて、
焦げる寸前くらいの、ちょーどいい具合に焼く。
あと、揚げると「おかき」になります。

昔は流通が乏しかったので、
このような地域の食文化というものがあったんでしょうね。
地元でとれるものをいかに工夫して食べるか
生活の知恵ですね。


全部外食のお母さん


私の田舎は、近くにお店もほとんどなかったので、
口に入れるものは、自分で作るしかなかったです。
母が色々なものを作ってくれました。
また、田舎って「食べること」が「娯楽」ですよね。
体格のいい人も多いです(笑)

テレビ番組で田舎に行き、
地元の「お母さん」が、地元の食材で料理を作ってくれる。
そんなシーンありますよね?
一つの食材で何種類もの料理を作りますよね?
環境がそうするというか。
私の田舎でも、料理のできない人っているのかな?と思います。
死活問題ですから(笑)

東京に来て、子育てをする中で本当に驚いたのは、
「料理はしない」ママがいることでした。
その人は、全て買ってくるか外食でした。
「なぜ」と聞いたら、
「私料理できないのよ」
と言っていました。
ずっと「買える」環境にいたんですよね。
生まれも育ちも、東京の人でした。


「食」の多様性


他にも驚くことが。
人の作ったものが食べられない」という人。

また、旅行で「食」の好みって分かれますよね?
とても多いのは、「東南アジアの食べ物は全部ダメ」という人。

韓国の空港に降りて「キムチ臭い」と言った人がいました。
タイ旅行に行って、私が朝からカレーを食べていたら
「ごめん、ちょっと無理」と離れられたことがありました(笑)
市場とかに行くと「あー、この匂い無理」と。

この「ちょっと変わった匂いがもうだめ」
みたいな感覚って、
あまりに清潔で均質化された世界にいるからでは?

軒下に干された魚なんか食べない(笑)

コロナの消毒習慣が人の免疫を奪い
アレルギーが増えると言われてますよね。

より「清潔」が加速して、
ちょっと変わったものを、今以上に寄せ付けなくなるのでは?
どんどん許容できる幅狭くならないか、心配です。

生物は、多様性生存確率を上げると言われます。
人間は、雑食だったから生き延びたと言われていますよね。

「コンビニの弁当しか私無理」なんて人が増えたら、
人の生命力として、どうなんでしょう?

食べ物も「多様性」、大事にしたいですね。
いろいろなもの、食べましょうね(笑)

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