![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/111922978/rectangle_large_type_2_2d75bbaecb6267a80d844cd387078f1c.png?width=800)
心と身体はどんなふうにつながっている?
人って、いろいろですよね。
そもそも人の「心」って何でしょう?
前回紹介したこちらの本。
「心」について書かれていました。
紹介したいと思います。
心とは何を指しているのか
“心”とは脳で働く、生きるための機能
ヒトの“心”は「知性・感情・意思」の3つで構成されるといわれています。哲学者のカントが提唱した定義ですが、本書ではそのうちの感情を“心”として取り上げていきます。
心とは、平たく言えば、脳の大脳辺縁系が外からもたらされた感覚や刺激に対して「いい」「悪い」という評価をし、身体に伝える機能です。
“心”が生まれる場である脳のしくみ
心そのものはありませんが、脳の大脳辺縁系と大脳新皮質の働きが複雑に絡み合い、心をつくっていると考えられています。
![](https://assets.st-note.com/img/1690534491313-0GMiJLMHjQ.jpg?width=800)
大脳新皮質:脳の外側にある理性をつかさどる部分。哺乳類のなかでもヒトはとくに発達している。
大脳辺縁系:大脳の内側にある部分で、帯状回、海馬、偏桃体などからなる。本能をつかさどる。
帯状回:意思決定や共感する心を生み出す
海馬:見たり、聞いたり、嗅いだりしたものを感じ、その情報を記憶として集める。
偏桃体:恐怖、悲しみ、喜びなど、快・不快の感情を生み出す。また、恐怖の記憶が蓄えられる場所でもある。
心と身体はつながっている
心が命令して、身体が動く
感情を生み出す偏桃体では、見聞きしたものが好ましいものであるかを一瞬で判断します。好ましいと判断すれば「楽しい」などの好意的な感情を、悪いと判断すれば「怖い」などの不快な感情を生み出し、それぞれの感情に合った反応や行動を体に命令します。
![](https://assets.st-note.com/img/1690534542560-ZZRSwyLmy2.jpg?width=800)
頭より心の比重が高い→緊張して筋肉がこわばり、思い通りに動けない
頭と心のバランスがいい→適度な緊張感で、良い結果が出せる
「頭と心のバランスがいい」のは、アスリートが
「練習をしっかりやれば、本番は自信をもって臨める」
という状態ですね。
こう言い換えることが出来そうです。
理性(こうあるべき)VS 感情(こう感じている)
私たちの「心の葛藤」は、この戦いでもある。
大脳新皮質(頭:理性) VS 大脳辺縁系(心:感情)
心のバランスを崩すというのは、
「こうしたい(心)」に、現実が追い付いていない
という状態なんでしょうね。
こうとも言えるかもしれません。
普段の自分に自信があれば、心の不安も減る。
理想と現実のギャップを埋める → コツコツと普段の努力をする。
アスリートと同じかもしれませんね。
心が身体に表れるメカニズム
心は大脳辺縁系や大脳新皮質でつくられると、視床下部に伝わります。視床下部からさらに、延髄・脊髄を通して自律神経へ、または脳下垂体を通して内分泌系へと指令が出されると身体に変化が表れます。
![](https://assets.st-note.com/img/1690534566583-m8hQcAhbDI.jpg?width=800)
内分泌系:脳下垂体の指令によって分泌した内分泌液(ホルモン)は、血液に溶け込んで全身に運ばれる。身体の各部位に到達し、時間単位、日単位でゆっくりと身体に作用する。
自律神経系:神経伝達物質が延髄・脊髄を通って各部位の末梢神経に届き、秒単位、分単位ですばやく身体に表れる。
ホルモンは“心”を支える物質
感情がホルモンの分泌を促す
ホルモンは、自律神経と同様に、心(感情)の動きに合わせて全身のさまざまな部分から分泌されています。
ホルモンを生成する脳下垂体や甲状腺などの内分泌腺が、感情によって刺激されるために起こります。
心と関係のあるさまざまなホルモン
ホルモンは全身のさまざまな器官から分泌されます。
心の変化によって分泌が促されるものと、ホルモンの分泌が心の変化に影響するものの双方向があります。
![](https://assets.st-note.com/img/1690534599533-0Lz2ue8OvW.jpg?width=800)
ランで「幸せホルモン」が増える
「有酸素運動で“不安”が無くなる」
という話は、以前こちらで書きました。
筋肉がはたらき始めると、体は燃焼を供給しようと脂肪を分解して脂肪酸を作り、血液中に放出する。この遊離脂肪酸は血液中を移動する際の乗り物にするために、トリプトファン(八種類の必須アミノ酸のひとつ)と結合していた輸送たんぱく質(アルブミン)を奪い取る。身軽になったトリプトファンは、浸透圧差に導かれて血液・脳関門をやすやすと通り抜け、脳に入っていく。そしてたちまち、われらが友、セロトニンの構成材料になる。
セロトニンは通称「幸せホルモン」。
ランニングでセロトニンが増える話は、こちらにもありました。
筋肉中には「幸せホルモン」とも呼ばれるセロトニンが存在します。
この物質は、ストレスに関わると考えられているキヌレニンという物質を無害化してくれるもの。さらにセロトニンは、興奮の要因となるノルアドレナリンやドーパミンの作用を和らげ、不安を解消し、ポジティブな気分をもたらしてくれる効果もあります。
セロトニンを増やすには、ダンスやジョギングなどのリズム運動、光を浴びることなどが有効です。
全てはバランス
私たちの身体は、とても複雑で高度な仕組みのもとに
成り立っているんですね。
目の前に「問題」があるとき、「問題そのもの」に目が行きがち。
あるいは「心の弱さ」と思うかもしれません
しかし、普段の生活や運動などの習慣も関係します。
私がランを始めて心の不調が治ったのは、これでした。
全てはバランス。
憶えておきたいですね。
=======================
「50代からの未来をつくる」サービスを展開中
よろしければぽちっとご覧くださいませ。
=======================
※よろしければ他記事もどうぞ
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?