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これって中年クライシス?

人生底の30代

やっと落ち着いた40代のはずが、、


50代目前、生活はやっと安定したのに、気の晴れない日が続きました。
体の不調も続いていました。
日中、急に血の気が引いて冷汗が出たり。
体が凝り固まり、疲れが抜けない状態が続いたり。
毎日のように夜中に目が覚め、なかなか寝付けなかったり。
そのまま朝を迎え、もうろうとして会社に行くことが何度もありました。

精神的にも、いつまでも怒りが収まらなかったり。
会社であった嫌なことを忘れられなかったり。
ちょっとしたことで落ち込むことが多かったのでした。

「更年期」かな?


ちょうど女性誌で、「ホルモン補充療法」の記事を見ました。
更年期障害を緩和する治療法とのこと。
専門医として紹介されていた女性医師のクリニックを訪ねました。
初回に2時間待たされ、2回目の受診でも2時間待たされました。
やっとのことで聞いた検査結果。
「あなたはまだ更年期ではありません。」

えっ?
じゃ、この不調は?
年齢的にも更年期でしょ。

全ての不調が、原因がわかり治療さえすれば良くなる。
そう思い込んでいました。
「今日でこの不調から抜けられる」
そう信じ込んでいたのです。
私は、藁をもすがる思いで食い下がりました。
「ホルモン補充療法というのがあると本で読んで来たんです。
予防的に使う事もできると書いてありましたが。」

すると、女性医師は厳しくこう言いました。
「薬というものは必ず副作用があるものなんです。
それよりあなた、自分で何か努力してますか?

「体の歪み」かな?


次に、体の歪みかもしれないと、整骨院に行きました。
「骨盤の歪みが原因です。週2回来てください。」
そう言われ、足しげく通いました。
行くと必ず30分は待たされました。
施術を受けると、その時は良くなったような気がします。
しかし、3か月ほども通ったある日のこと。
常連さんらしく世間話をするお年寄りの列に並びながら、
ふとこう思います。
「私、何やってんだろ。」


「うつ」かな?


次に、心療内科に行きました。
心療内科はどこも、予約は半月から一か月先でなければ取れません。
やっと診察してもらった医師からこのように説明されます。

「あなたの場合、病的な要素はありません。
また、治療はあくまで生活に支障が出る、体の不調に対してします。
薬物治療が基本です。」
睡眠など問題が無いわけではない。
しかし、薬物治療と言われるとためらわれました。
精神的なケアに関してはカウンセリングをお勧めしますとのこと。
カウンセリングは保険適用外で、50分8000円と高額でした。
藁をもすがる思いだった私は、そのあと数回通いました。

先生は、話はよく聞いてくれました。
かといってこの不調が解決するとは思えませんでした。

そもそも不調の原因が何かがわからないのでした。

カウンセリングを続ければ分かるのか?
分かるとして、何回カウンセリングを受ければよいのか?
分かったとして改善するのか?

50分8000円が常に頭の片隅にちらつきます。
そしてまた、こう思います。
「私、何やってんだろ。」

改善の糸口はなく、その後も鬱々と過ごします。
家でも、私がピリピリしているのが娘に伝わっているのが分かります。

その時に産婦人科の女性医師の言葉を思い出しました。

「あなた、自分で何か努力してますか?」

このままではいけない。

そして本当にちょっとした、ある偶然から、少しずつトンネルを抜けていったのでした。

次回へ続く

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