人生にゴールなんてない
「きちんとした生活」の大切さと、自分とどう向き合うのか。
村上春樹さんの著書から、
今日はやっと、本題の「ランと村上春樹」についてです。
規則正しい生活
たびたび触れている村上春樹さんのこちら
以前こちらでも触れました。
作家って発想勝負、創作が第一で生活は二の次。
そんなイメージがありますが、村上春樹さんはそうではありません。
とても規則正しい毎日です。
以前は一日5箱を吸うヘビースモーカーだったのを、
ランを始めた後に、やめたそうです。
また、小説家になる前はジャズ喫茶を経営。
「ベッドに入るのは夜明け前ということも少なくなかった」生活でした。
それを、「一番集中力のある午前中」に小説を書くために、
朝型に変えます。
夜友人と飲みに行くなども、最小限だそうです。
自己内省としてのラン
生活の大切な要素として「ラン」があります。
専業小説家としてスタートした33歳から走り始め、
73歳の今も走り続けているようです。
毎日ランを続けるのは並大抵ではありません。
しかし生活の一部にして、
日々このように自分に語り掛け、続けているんですね。
ランを続けてきたことを、このように振り返っています。
ここで感じるのは「自己肯定」と「謙虚さ」です。
あれだけ高名な作家であるにもかかわらず、です。
それは、ランで日々自分の限界と向き合っているからでは?
そう思わせるくだりがあります。
日々新陳代謝
いかに日々を「組み立てるか」。
良いコンディションを維持できる「日々」の組み立て。
先日触れた村上祥子さんも、全く同様でした。
勉強になりますね。
人間の体は、日々新陳代謝を繰り返します。
だから、80年も90年も生きられるんですよね。
引き合いに出すのも変ですが、80年も90年も建築は通常もたない。
あれだけ頑丈なものでも、です。
少し傷ついても血が出る体で、80年も90年も生きられる。
これって凄いことですよね?
人はみんな不完全な存在です。
日々の連続の中で、どうにかしながら腐らせずに生きていく。
自分が活性化できる方法を、生活に取り込みながら。
走り続けること
「走ること」についてこう締めくくっています。
入念に準備をしたフルマラソンの大会が、
思った結果にならなかった後の記述です。
何度かお伝えしたように、骨も筋肉も頭脳も、
30代前半がピークでそこから下降線を描きます。
タイムが伸びなくなったら、進化できなくなったら
やる意味が無いのか?
という問いの答えを示してくれています。
人生にゴールなんてない。
「何をするか」より、
「どんな気持ちでどのように生きる」か。
そのほうが重要なのかもしれません。
日々の継続が、人生そのものなのですから。
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