田舎のお菓子から300年前の日本の歴史にたどり着いた話
日常のなかで、ちょっとした楽しみを見つけたいですよね。
「食」は、とても手軽に楽しみを見つけられる方法です。
デパ地下に入れ替わり立ち替わり「新しいお店」が登場するのも、
そのあたりかなと思います。
新商品も楽しいですが、好きな種類の食べ物を「深掘り」するのも楽しいです。
今日は「もち」の話です。
「もち」のようなもの
娘が「もち」のような触感の食べ物が好きなので、
みつけてはいろいろ試してきました。
「もちのようなもの」
草餅、柏餅、桜餅、大福、だんご、おはぎ、水まんじゅう、麩まんじゅう、くずもち、求肥、わらびもち、すあま、ようかん
地方にもいろいろあります。
ういろう、生八つ橋、ゆべし、かるかん
日本の食文化はバラエティに富んでいますよね!
どこまでが「もちのようなもの」なのー?と、突っ込みたくなりましたか?
ようかんはあんまり、、求肥は好き、とか。
それぞれ「どんな触感」か、頭(口?)に浮かびましたよね?
頭のなかは「もちワールド」になります(笑)
どら焼きの皮がもちに近いものもあります。これ好き!
いつもデパ地下で買っていたのですが、
先日ランで「和菓子屋さん」に立ち寄ったら、なんとそこが「本店」でした!
昔からある、町の和菓子屋さんなんですね。
お菓子以外の「もちのようなもの」
ニョッキや、北海道のじゃがもちなども好きです。
青森の「くじら餅」
私の出身の青森にも、ちょっと変わった「もちのようなもの」があります。
母がよく作ってくれた「笹餅(ささもち)」
昔から売られている「くじら餅(鯨餅・久滋良餅)」
味は、、なんて言えばいいんでしょうね(笑)
とても素朴です。
材料はうるち米、もち粉、小豆、砂糖のようです。
食感は、餅とようかんのちょうど中間くらい。
調べていたら、なんと!
「山形の郷土料理」として紹介されていました。びっくり!
色はだいぶ違います。
そうしたら、くじら餅の発祥は何と「京」だそうです。
なんと、300年も前に伝わったことが始まりだったんですね!
江戸時代に「北前船(きたまえぶね)」で運ばれたことが始まりのようです。
ちなみに、北前船とは
日本の歴史にたどり着きました!
お菓子ひとつにも歴史あり。
デパ地下で新しい商品が出る一方で、
昔からある、このような商品が消えていっているんでしょうね。
今はおいしいものがありすぎて、
昔からの素朴なお菓子は、振り向かれなくなりますよね。
小さなころに食べた「味の記憶」があれば、人は手に取るけれど、
そうでなければ手に取ることはなくなります。
「作る」人の代替わりも問題ですが、
「買う」方も代替わりします。
私の娘は、自分では買わないだろうな。
変化の激しい時代に、食文化もどうなっていくのでしょうね。
考えさせられました。
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