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ライアンは英語の夢をみるのか。

長い8月

小学生の夏休みは無限に続くかのように感じられたのに、大人になると8月があっという間に過ぎ去ってしまう。なぜだろう。(大人と子供で体の大きさが違うから、代謝のなんやかんやで時間の流れが違うという話があるみたいです)

…そう思ってました。2023年までは!!!


オージーな空模様(?)

オーストラリアに来てからは毎日知らないこと、新しいこと、英語だらけで時間がめちゃめちゃに長く感じられました。もう1か月くらい経過した気がするけど、まだ1週間ちょっと。小学生ぶりに「長い8月」を経験しています。

この1週間は、こっちの大学で実験を始めるために必要なオンラインコースの受講やゼミに参加をしている間に過ぎていきました。
ラボにはオーストラリア人、中国人、ブラジル人、そして日本人(ライアン)と多国籍なメンバーが在籍しており、主なコミュニケーションは英語。英語をしゃべって英語を理解しないといけない。それに、オンラインコースも全て英語。かつてないほどの英語ラッシュにライアンの頭はパンク寸前。
最初の数日は毎日9時間以上寝るほど疲れ切ってました。

そんなエイゴシャワーを浴び続けたある日、朝起きてみると頭の中に「Ancient japanese imported it.」と英語のフレーズが残っていることに気が付きました。寝ぼけた頭にふわりと残った夢の残滓を拾い上げてみると、英語で誰かと日本文化について話す夢を見ていたことがよみがえったのです。
英語漬け生活ここに極まれり…。

英語力が高まった気がする瞬間

オーストラリアに来てからカチリと音がしそうなぐらいに、英語力が上がった(気がする)瞬間が2回ありました。
1回目は言うまでもなく、夢の中で英語をしゃべっていた日。その日起きてから、英語を聞く力が一段階高まった気がします。現地での指導教員の先生との会話やオンラインコースの内容が今までよりもスッキリと入るようになったのです!!やったー!とはいえ全然聞き返したりしてます。
(とはいえ、8月は超多忙で疲弊していた脳がしっかり数日寝たことで回復しただけかもしれない…気もする? 笑)

2回目はまさに今日、先生から実験手法を習っていた時です。それまではプレゼンなどの練習できる場を除いては、しゃべりたいことを中学レベルかそれ以下の文法に乗せてしゃべっていました。でも、先生から「これはどういう風に判断すればいいと思う?」と実験機器に表示された図についての質問されて答えようとしたとき、カチりと、高校レベルくらいには達していそうな文章が口から出てきました。(はまったのはその瞬間だけで、それ以降はもとに戻ってしまったのですが重要な進歩だったと思ってます…)

これらの転機が2週間以内に起きたことから、帰国するときにはそれなりになってるんじゃないかという皮算用中。
とはいえ、今回の留学で自分の英語力だと十二分にコミュニケーションすることは難しいということを痛感しました。先生たちが僕の英語力に合わせてくれたからこそ会話が成立しているというのは否めないです。
これからも研究をバリバリして国際学会に参加をしたり、海外との共同研究や、海外ポスドク(若手研究者の総称)生活を数年はしたいと思っているのでもっと英語力を高めたい。具体的には単語、リスニング、スピーキング。

帰国してから、熱が冷めないうちにTOEFLなどの受験を決めて締め切りを設けて勉強したいと思ってます。以前お世話になった人が言っていた「日本人が英語力を高めるためには、仕事で英語力の不足を痛感するか、外国人の恋人を作るのがいい」という話を思い出しました。

醤油で肉を炒めたらそれは日本食!!!

前回の記事ではホテルの環境への不満を垂れ流し、「これは生活水準を調整する能力を高める機会だ…」とか言っていたライアンですが、実は宿泊先を変えました。

ホテルの設備を現地の先生に話したときに、民泊のAirbnbを利用したらいいんじゃないのかという提案を受けました。紆余曲折あったものの、無事にAirbnbに移動をしてきたのです。

キッチンも使っていいとのことだったのでひっさしぶりに自炊を。
自炊をするには材料がいる。いざスーパーへ!

まずは必須の醤油をかごにいれ、肉を求めて精肉コーナーへ。

精肉コーナー

うんでかい。そして厚い。海外だと日本で見るような薄切り肉はまず売ってないという話はX(旧Twitter)で見ていたけどほんとだった。

これでTHINってまじか

薄切り肉の概念壊れる…。

玉ねぎは普通だった。

そしてできたのがこちら。
ご飯は炊飯器がないので鍋で炊いたので水加減がびみょいのをさておけば、もはや日本で作ったのと変わらない出来栄えなのでは!
地球のどこにいても、醤油で味をつければ日本を感じて安心できるのです。

それに、せっかくの厚切り肉を細かく切って使ったところに自分の日本人らしさ(?)を発見して楽しくなりました。

そんな日本食を食べた食卓で、先ほどまでパキスタン人の同居人(同じくAirbnbのゲスト)とパキスタンや日本の歴史について話してました。異国で日本を感じたり、パキスタンに思いをはせたり、今日も脳が酷使されました。

オーストラリア時間ではもう23時過ぎ。そろそろベッドに入りたい。
果たして、今日もライアンは英語の夢を見るのか。

頂いたサポートは、南極の植物を研究するために進学する大学院の学費や生活費に使わせていただきます。