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読書まとめミニ『古生代水族館』

『わくわく科学ずかん古生代水族館』こた・作、絵 中島 保寿・監修


概要

古生物を集めた水族館を描く、空想科学的な絵本です。

最近、古生物ブームが来てます。トカゲやワニとの共通点を感じる恐竜に比べて、なんだかよくわからない生物が多く、好奇心を刺激されるんですよね。古生物といいサピエンス全史といい、ちょっとロングスパンな視点で物事を考えたいお年頃なのかもしれません。

本書は、詳しい生態を紹介するというよりは、やわらかいタッチのイラストを見て、ゆるっと楽しむ感じです。また、水族館のディテールとして、ショー、レストラン、ふれあいコーナー、おみやげコーナーなどの妄想も。


気になった生物を3つ紹介します。イラストはいらすとやからお借りしていますが、本書のイラストもとても素敵です。


① シダズーン:どう見てもレンコン

カンブリア紀の生物。中国の澄江動物群に属す。脊椎動物と節足動物をくっつけたような形状で、全長は10cm程度。シダズーンの名は中国名「西大虫」の英語読みから来ており、学名はポマトラム。ディダゾーン科シダズーン属で、ディダゾーン科ディダゾーン属もいる(見分けつかない)。

どう見てもレンコンです、ありがとうございました。本書のコメントが「からだが2つに!なんだ?この生き物は・・・?」と、説明する気なし。現生人類の理解の及ばない感じが好きです。


② オパビニア:五眼象鼻の怪物

カンブリア紀の生物。カナダのバージェス動物群に属す。5つの眼と、象の鼻のように伸びたハサミ型の器官を持つ、まさにモンスター。体長4~7cm(ハサミ型器官を除く)。

見た目の怖さがハンパないです。有名なアノマロカリス(60cm~2m)に比べて体長は小さいものの、5つの眼のインパクトが強烈ですね。


③ ダンクルオステウス:ヘルメット魚

デボン紀の生物。北米・北アフリカに生息。装甲のような頭部を持つ板皮魚で、体長8m程度。

でかくて強い、デボン紀の最大捕食者です。恐竜のように男の子ウケすると思うんですが、知名度はいかに。頭部以外は柔らかかったのか、化石が残っていないらしいです。古生代水族館ではアノマロカリスと並ぶ主役級の扱いで、ダンクルオステウスのショーも行われています。


著者様のnoteアカウントがありました。


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いつも図書館で本を借りているので、たまには本屋で新刊を買ってインプット・アウトプットします。