【学研まんが】情報通信のひみつ オススメ度:★★★(1〜5)
テーマ
かなり広いです。前半は、広義の通信、すなわち文字や絵、のろしや腕木通信まで紹介されています。後半は現代・未来のインターネットに特化していきますが、そもそもテーマ自体の幅が広いので、漠然としている印象を受けます。
実用性
仕組みや歴史、どう活用されているか、今後の展望の説明がメインです。実用的な点としては、安全にインターネットを使う方法が説明されています。2016年の熊本地震後の「動物園からライオンが逃げた」デマや、近年猛威をふるうランサムウェアなども紹介されています。
また、欄外の豆知識情報が結構おもしろいです。
・日本のインターネット使用率(2020年)は、83.4%。(意外と低い、というかインターネット使用を自覚していない人がいるのかも)
・エベレストの頂上では、携帯電話がかけられる。
・デンマークでは、役所からの通知は電子私書箱で受けることが義務づけられている。
ストーリー
ひたすら説明を受けるだけで、変化に乏しいです。なりすましの見破り方法はちょっとおもしろかったですが、本筋には関係なし。冒頭で「君たちの情報通信には、安全性に問題がある」と警告されるも、理由も対策も具体的には明かされず。警告画面を出すタイプの詐欺だった?
ファンタジー要素
物理的に離れた二人(と犬)がWeb通話していたら、同じ謎空間にワープ。そのままエピローグまで現実世界には戻らず、謎空間で色々な光景を見せられ続けます。「情報通信の信号の化身」が解説役ですが、姿をほとんど見せず、セリフばかり描かれる珍しいパターンです。しかもキレキャラ。
いつも図書館で本を借りているので、たまには本屋で新刊を買ってインプット・アウトプットします。