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【リーダーのお悩み】会議室で1on1をすると緊張感がただよっちゃうんです。

1on1では、メンバーの本当の思いを聞く場面もありますから、他の人たちがそばにいると話しにくいと感じることもあるでしょう。だから、可能であれば会議室など他の人が聞いていない環境がおすすめです。

とはいえ、いままでそんなにじっくり話したことがなかったメンバーと会議室に入って、いざ向かい合うと、なんともいえない緊張感がただよってしまうことがあります。

あたかも評価面談や採用面接のような改まった感じに、「やっぱり1on1やめとこうかなあ」と尻込みする人もいるようです。なんとかカジュアルに話しやすいようにしたいものですが、どうしたらいいんでしょうか?

座る場所を工夫する

まずは、座る場所を配慮しましょう。机をはさんで正面から向き合うと、もうそれだけで面接のモードに入って緊張してしまいます。

一般的には机の角を使って90°の角度で座ると、適度な距離感が形成されて話しやすいと言われています。また、横に並んで座る、というのもそのバリエーションとして活用できるでしょう。ただ、特に異性の場合には距離が近すぎると感じるケースもありますから、注意が必要です。

先日から、「書きながら、見せながら、聞こう」とおすすめしていますが、ななめや横に座るときには、自分が相手の右側に座ると相手から文字が見やすくなります。(自分が右手で文字を書く場合)

ホワイトボードがある部屋なら、もう机なしでホワイトボードに向かって椅子を2つ並べちゃいましょう。話を聞きながらホワイトボードに書いて、時々自分も座る、という繰り返しです。同じものを見ながら会話すると緊張感が薄れます。

余談ですが、星の王子さまを書いたサン・テグジュペリが
Love does not consist in gazing at each other,
but in looking together in the same direction.
(愛とはお互い見つめあうことではなく、共に同じ方向を見つめることである)
と言ったそうです。

アイスブレイクする

いきなり本題に入るのではなく、ちょっとした雑談から入りましょう。「今日はちょっと暑いですね」という天気の話題とか、「最近おもしろかった映画とか動画とか教えてよ」といった、ちょっとした雑談から入ると緊張感がほぐれます。

ファシリテーションスキルでは「アイスブレイク」といいますが、ミーティングでも1on1でも、緊張感をほぐす会話を意識的に取り入れましょう。

回数を重ねて距離感を縮める

初対面の人と話すのはどうしても緊張しがちなのと同様に、はじめての1on1の場で緊張感が生まれるのは当然のことです。でも、1on1でちゃんと話を聞くことを重ねていけば、「この人には話しても大丈夫なんだな」という認識を確立していくことができます。

そこまでたどりつけば、緊張して話しづらいという状態はほぼ払拭できているでしょう。

また、「コミュニケーションは時間よりも頻度」と言われます。半年に一回6時間話すよりも、毎回30分の会話を月2回半年間繰り返したほうが、トータルの時間は同じでも距離感はぐっと近くなります。

1on1の場以外でも、職場でちょっと声をかけるなど接点を頻繁に持っておけば、いざ一対一で話すときにも気軽に会話を始められることでしょう。

いろいろ工夫しながら、回数を重ねていくことがふたりの距離を縮めることになり、質の高い1on1につながっていきます。続けていきましょう。