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プチプラの服を買う前に、ちょっと立ち止まって考えてほしい、サスティナブルなこと。

北海道も、最近やっと暖かくなってきた。いよいよ春本番。

3月に入ると、なんとなく春服を新調したくなるのはなぜだろう?(最近すぐ暑くなるから春服寿命は本当に短いのに。)

今回は、そんな時期にぴったりのアパレル業界プチプラファッションの話題について。

この春から取り組んでもらいたい、洋服の選び方をご紹介。

私たちのおしゃれには、たくさんの資源が使われている。


この服は、あるプチプラアパレルブランドで過去購入したボトムス。値段はたしか1,000円くらい。

インスタでは、インフルエンサー達が日々多くの商品をタグづけして投稿している投稿が大量にタイムラインに流れている。

Eコマースの発達で、可愛いと思ったら10分以内に商品購入ページまで遷移できるため、プチプラかつ手軽さゆえになんとなくポチってしまう経験をする人も多いのではないか。

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そんな、服を通して「夢」を与えるアパレル業界だが、残念なことにCO2排出量の10%を占める、非エコ業界なのである。

それだけではない。服を大量流通させることで起こる環境への影響は多岐に渡る。たとえば、服の原料を育てる現場での問題をいくつか紹介する。

綿花畑では、化学物質の使用が多い。服の素材として約3割を占める綿は世界の農地の3%を占めているがこのわずかな土地で全殺虫剤の16%、全除草剤の7%が使われている※1。こうした農薬の影響で吐き気やガンなどの健康被害に悩まされる農家は多い。また、染色の際の重金属や環境ホルモンなどの化学物質が川や海を汚染し、地域の人々の飲み水を奪っている。淡水の汚染の20%は織物加工と染色によるという調査結果もあるほどだ※2(引用)FASHION REVOLUTION: https://www.fashionrevolution.org/japan-blog/environmental-effects-of-fashion/


上記はあくまで原料生産段階での話。これが製造工程になるとさらに多様な環境問題を生み出す。

SNSによるトレンドの細分化と環境不和。

人類のこれまでの歴史を見ても、これほどまで服を大量に生産し、消費することはなかった。そして歴史上稀に見るスピードで洋服が捨てられている。

なぜこのような事態になってしまったのだろうか?

そのそもファッションとは、機能性と個性の掛け算で生産されていたはずである。ところがここ最近は、「機能性は悪いけどシルエットを重視する」という、ものづくりの傾向に変わってきている気がする。

(その証拠にポケットなしのボトムスが結構増えていることが良い例だろう。)

そして、この変化流行りの変化の裏側には、SNSの台頭が影響しているのではないかと思う。

・・・

2000年初頭あたりまで、ファッションは大きなムーブメントのひとつとして捉えられてきた。

私が覚えているのは、渋谷でしっぽをつけてる人や

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短いスカートを履く人などがある期間だけ、多くいた気がする。

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昔はひとつの流行りにみんなが便乗していたようにファッション業界では流行りが定期的に塗り替えられるという循環があったのだ。

それがSNSの台頭で個性を持っている人が輝ける時代に変化した途端、個性の分だけ流行りが細分化し始める現象が発生。ファッションの流行りが共存しはじめたのだ。

そんな時代の変化に伴い、ファッション業界も多くのブランドを展開することを余儀なくされ、個性の数だけそれに見合った服が多く生産されるという現象が起き始めている。

では、たくさん製造できてしまう技術力と、SNSが持つ発信力の強さの融合で、果たしてアパレル業界は環境問題を加速させてしまう大きな負の業界になってしまうのか。

ちゃんとした服屋で買おう。

とはいえ、私はファッションが大好きだし、ファッションが持つ可能性も消費者として信じて購入したいと思っている。

だから、もし新品で服を買うことがあれば、最近はちゃんとした服づくりをしている店で、良い服を選ぶことをお勧めする。

そう思ったきっかけは、小泉環境大臣とケリング担当者のファッション業界におけるサスティナビリティに関する対談をLIVEで試聴したことだった。

ケリングでは、CSO(チーフ・サスティナビリティ・オフィサー)を置いて、原料の製造工程から物づくりの製造工程に至るまで、徹底した見直しを行い、すべてのステークホルダーにとって一番ベストな服づくりしているメーカーだ。

ケリングが提供する服は、プチプラの服に比べはるかに環境に優しいのと同時に、簡単にポチることのできない価格なので、今まで以上に「本当に自分にとって必要なものなのか?」「ずっと(10年先くらいまで)着れるものなのか?」を考えるはずだ。

(高すぎて私は1着も持ってませんがw)

つまり、自分のお財布に見合った、自分なりに高い、と思える服を買うことは、服の価値を再定義することにつながるのではないか、と思っている。

まとめ

この春では、多くの人がよりエシカルなファッションに身を包んでくれたらいいなぁ、と思う。そんな世の中にしていくために、わたしたちに出来ること4つを実践してほしい。

①プチプラの安さに妥協して服を購入してはダメ。プチプラの製造の裏には、必ず誰かが不利な状態に立たされていることを認識すること。

②流行りは一過性。本当に必要な服だけを持とう。仮に同じ服で何度SNSに投稿しても友達が減るわけではないw

③自分の金銭感覚的に「高い」と思える服を買おう。服を買う際は「10年先まで使えるか?」という問いを持ってみて。

④服を買う前に、そのブランドの製造国がどこなのか?ラベルを見て確認してみること。もしくはHPでサスティナブルな取り組みをどれだけ推進しているか確認できると、なおgood。

今年は来年以上に賢い消費者となれますように。

今日も購読いただき、ありがとうございました。


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