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季語:雷( 三夏 ) 現代俳句 かみなりは、積乱雲などの放電現象のこと 雷が鳴ったり、落ち…
あくる日のスケジュールを見ながら 15分刻みのスケジュールに 頭が痛くなる なろうと思っ…
季語:春時雨( 三春 ) 現代俳句 春しぐれは、春に降る時雨のこと 時雨とは冬の時期に 降っ…
電気ケトルにはいった水が わずかにふるえていた 足もとのヒーターか 今はしっていったバイ…
縁が切れる 文言は いつものまま 見えない流れが 包み込む 今までどおりでは ない通りを 自…
夕暮れどき 駅前の交差点を あの歩道橋を あの改札を あまたの不機嫌が 宵の蛍が飛び交うよ…
23:12分、海は暗闇に紛れて 荒々しく、ただ荒々しく 白波が砕け散るのを見た 空には幾万の星の光が輝き 宇宙が巨大な口を広げて 退屈そうに 待っている でも今、空はアーチ状になって 小さなプラネタリウムに見える 僕は車の傍らで 煙草を吸って、煙を吐く 吸って、吐く という運動 呼吸は海の満ち引きのようで 宇宙の膨張のようでもある それらの揺らぎは 誰も知らぬ間に遂行される 夜はそんな秘密を隠して 僕に教えてくれる
生きるたびに ためらいきずが ふえる ローズ・セラヴィの 口紅のような きずが わたしの胸に浮…
自動運転列車が真夜中の軌道を走る 行き先は未来で、乗客は僕一人だけ 目的地がどこにプログラ…
残像に線を引く火花 宙に浮く線香花火 飛んでは消える 火花は鮮やかに くっきりと閃く その一…
『川の輝き』 橋を渡ると 車の窓から川が見えた 緩やかな曲線を描いて 美しく輝く川が はじ…
駅のホームをカラスが歩き、 カアカアと鳴く。 誰もいないホームを 一羽で歩き、 カアカアと…
辛さのあるラーメンを啜ってきみが言った 「これを食べながら考える人生の辛さとはなんだろう…
今日もたくさんの人とすれ違う 駅に向かう歩道 通勤電車の中 乗り換えのために昇る階段 僕はたくさんの人とすれ違う すれ違う人は 誰も僕を気にしない そこに僕がいないかのように 僕の存在などないかのように 僕はここにいるのだろうか 誰も見てないのにいるのだろうか 僕の目に映る人たちは幻だろうか 目をつぶれば音楽だけが耳に響き 僕は独りしかいない 再び目を開ければ 目の前を人は行き交うけれど ただ目に映っているだけで 僕が独りなのは変わらない