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みんなのフォトギャラリーにアップした写真を使っていただいた記事のご紹介。
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#詩

外灯もともにまたたくかみなりか

季語:雷( 三夏 ) 現代俳句 かみなりは、積乱雲などの放電現象のこと 雷が鳴ったり、落ち…

【詩】ステージ

あくる日のスケジュールを見ながら 15分刻みのスケジュールに 頭が痛くなる なろうと思っ…

久住ハル
2か月前
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来る傘はあなたでしたか春しぐれ

季語:春時雨( 三春 ) 現代俳句 春しぐれは、春に降る時雨のこと 時雨とは冬の時期に 降っ…

冬の水面

電気ケトルにはいった水が わずかにふるえていた 足もとのヒーターか 今はしっていったバイ…

ちゃん.
8か月前
8

分岐

縁が切れる 文言は いつものまま 見えない流れが 包み込む 今までどおりでは ない通りを 自…

猫の恩返し
8か月前
7

不機嫌

夕暮れどき 駅前の交差点を あの歩道橋を あの改札を あまたの不機嫌が 宵の蛍が飛び交うよ…

12

〈詩〉23:12分

23:12分、海は暗闇に紛れて 荒々しく、ただ荒々しく 白波が砕け散るのを見た 空には幾万の星の光が輝き 宇宙が巨大な口を広げて 退屈そうに 待っている でも今、空はアーチ状になって 小さなプラネタリウムに見える 僕は車の傍らで 煙草を吸って、煙を吐く 吸って、吐く という運動 呼吸は海の満ち引きのようで 宇宙の膨張のようでもある それらの揺らぎは 誰も知らぬ間に遂行される 夜はそんな秘密を隠して 僕に教えてくれる    

【詩】ナイフ

生きるたびに ためらいきずが ふえる ローズ・セラヴィの 口紅のような きずが わたしの胸に浮…

青木夕海
1年前
6

(改訂)真夜中の列車(詩)

自動運転列車が真夜中の軌道を走る 行き先は未来で、乗客は僕一人だけ 目的地がどこにプログラ…

水木三甫
1年前
6

【詩】 火花

残像に線を引く火花 宙に浮く線香花火 飛んでは消える 火花は鮮やかに くっきりと閃く その一…

小野少吾
1年前
7

『川の輝き』 詩とちいさなお話

『川の輝き』 橋を渡ると 車の窓から川が見えた 緩やかな曲線を描いて 美しく輝く川が はじ…

Yui
1年前
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詩 カラス

駅のホームをカラスが歩き、 カアカアと鳴く。 誰もいないホームを 一羽で歩き、 カアカアと…

白水
1年前
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詩「地下鉄大住之江駅F通路18番改札へ」

辛さのあるラーメンを啜ってきみが言った 「これを食べながら考える人生の辛さとはなんだろう…

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詩 僕はここにいる

今日もたくさんの人とすれ違う 駅に向かう歩道 通勤電車の中 乗り換えのために昇る階段 僕はたくさんの人とすれ違う すれ違う人は 誰も僕を気にしない そこに僕がいないかのように 僕の存在などないかのように 僕はここにいるのだろうか 誰も見てないのにいるのだろうか 僕の目に映る人たちは幻だろうか 目をつぶれば音楽だけが耳に響き 僕は独りしかいない 再び目を開ければ 目の前を人は行き交うけれど ただ目に映っているだけで 僕が独りなのは変わらない