ちゃん.
日々のつぶやきをまとめました☘️
18歳で発症した自律神経失調症を、28歳で克服するまでの道のり。そのなかで気づいたことや挑戦したこと、そして今の自分があの頃の自分に伝えたいことなどをまとめます。
夏の五感に結ばれた記憶は なぜこんなにも懐かしく こんなにも近く遠く やるせないほど好きで 鬱陶しいよもう って 肉眼でハレーションをおこす見晴らしの先に 目をこらしたりして
何度 不安な時間を過ごしただろう 体に力を入れて 呼吸を浅くして どれだけ自分を追い込んできただろう 苦手な環境に 緊張する場に 世界は自分用にできていないなんて知らずに
やるべきことよりやりたいことを優先する日があってもいいのだろう やるべきことの多くは自分自身に課しているだけなのかもしれない
每瞬 今を体験するしかないはずなのに 自動再生で何度も体験する過去 目前にありありと繰り広げられる未来のひとつ、忙しなく 今を、いつも 片隅に追いやって
あふれ流れる命の粒 発光するこの星は 巨きな真空の源にも またたいて映るでしょうか
羽衣はもう 裾から風に浮かんでしまったから 生まれたて 濃淡混在する青色を映して 舞いあがった宙で羽になれ
ひらがなは親しげに高体温 風に吹かれるカタカナ 漢字のくっきり目鼻立ち しゃべるしゃべる うごくうごく 自立する 子 得意気な 世 自由 は 真顔で 待っている からの容れもの
一日の終わりに、今日の空の記憶がないというのはなんだかさみしいものだ
外にも内にもあるけれど やはりわたしのなかにある ほんとうのこと ほんとうのさきわい
かたい道を 匂いのしないひとびとがゆく 恋なんてしたことがないような顔で そのなかを やはり逸れずに わたしもゆく 裸足で駆けたことなどないように
地に落ちた花の蜜をもとめる蜂 動かなくなったトンボを運ぶ蟻 買い物袋を提げて家路をいそぐわたし
スーパーのなかは 冷えたプラスチックの匂い 外は 揚げ物の匂いだった 車がたくさん流れている 水の音がすればいいのにな 芳香剤や除草剤にまじって 思いがけず ほんものの花が香って顔をあげる 綿毛がふたつ きれいに並んで 蜘蛛の巣にかかっていた
自分をだましだまし生きてちゃだめだな
となりの物干しを見るともなしに 空いた窓に轟音を聞きながら 触れそうに近いところに居る わたしは あのとき目の粘膜にとまった虫は 次のまばたきで死んでしまったかもしれないなどと ふいに思いながら わたしは
テーブルの上の切られた紫陽花がふるえた くらい部屋から窓のむこうを眺める 外の花を今日わたしはみただろうか
さっき頭に浮かんだことは リズムだけをのこして どこかへ行ってしまった きっとそういうものが集まる わたしとひとのあいだにある 半野外の倉庫へ