ちゃん.
日々のつぶやきをまとめました☘️
18歳で発症した自律神経失調症を、28歳で克服するまでの道のり。そのなかで気づいたことや挑戦したこと、そして今の自分があの頃の自分に伝えたいことなどをまとめます。
ここからみたら ガラスの破片は 美しく輝く水面 密集した無数の棘は やわらかく立ちこめる靄 だった いま てのひらの上にあるものもいつか 甘やかな色を帯びるのだろうか
生活、のなかでは白黒つけたいし 現実、のなかの心細さは耐えがたい だけど 想像のなかでは何故だろう 今にも降りだしそうな 暗く湿った灰の檻にいつまでも 心許なく浮かんでいたいな
いつのまにか 花はみえなくなって 緑色おびただしく あたらしく道に書かれた「止まれ」は 白くきらきら光っていた 家はそれぞれ個別の宇宙を宿していること 風通しの窓のすきまから感じて ひとりでそのままもっとたくさん思おうとするけど やっぱり苦手なバイクの音
かなしさのある物語がしっくりくる すっきりしないで考えたいから 完結なんてせずに居てもらって 中の空気を外でもまとって 半分は別世界にいるその感じが安心
あふれ 満ちる緑 体じゅうに吸い込んで 青の先の暗の さらに外の白に おもいを巡らし 日々から離脱 どこの身内にもなれない それはかなしいことじゃなかった けれどほんとうの、 ほんとうの場所までいこう
静かに 奮い立ち 音の消える 雨の自室 光のなかで 夜明けを待つ やさしいうたが 気に入らない
働くために生まれたわけではなく 楽しむために生まれたわけでもないのだった 風、音、透明になってゆくわたし
ひとり 道を歩いている 人間的 社会的生活 日々の暮らし 思いを巡らす営みの前で それらは幻のように霞んで からだがなくなってゆく 意識だけが宙に浮く わたしは わたしのなかを歩いている
私が口をつぐんでいるとき ぼうっとしているなんて ほんとうに思うのだろうか まわりはこんなにも 気を取られる動きや音にあふれているというのに ほんもののお化けがでるのは 真昼だというのに
街は とかしてゆく にじむ わたし 誰かの わたし どう吸って どう吐くのか さえ 考える頭 わたし 誰でもなく とかす 白昼の街
流れだす ひしめきあうもの 緑の下 今しばらく 喧騒から隠して そっと浮かべてください 私のからだ
いままでの あれもこれも わたしがわたしの心身にしてきたことぜんぶ 重なりつながり大きな膜となって 今のわたしのからだを覆っていたのだった 負荷がかかっているところ 凝り詰まり歪み捻れているところ ほぐされ整えられた しぜん は こうも揺れないせかいであったとは
流れ出したのは ほんとうの膜をかぶった虚構の本音だった かきわけ振りきり手をのばし目を凝らしたその先に あざやか 命そのもののような ほんとうのこと ほんとうの音 つるりとみずみずしく 辿りついた ふるえる涙の重みに
雨と聞き紛う風が吹いて 実体にまだ慣れない身体 心許なくも 風をとおすと 奥底の水甕がふるえ 初夏の湖のように きらきらと波立つのだった
外の匂いをかぐのはいつも 風をとおした窓辺のこと はっきりと区切りたいわたしには どちらでもないところも必要で とけあう意識 あちらとこちら その間
中断していい、保留にしていい、休んでいい、辞めていい。一巻の終わりじゃないから、大丈夫。