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詩 カラス

駅のホームをカラスが歩き、
カアカアと鳴く。

誰もいないホームを
一羽で歩き、
カアカアと盛んに鳴く。

その声に応えるものなく、
ホームに独り、座り込む。

ひとしきり何かを待って、
羽を広げ、
何処かへと飛んでゆく。

何者にも頼らず、
独り生きるカラス。

彼は何を待つのだろう。

僕にも何か待つものが、
この先にあるだろうか。

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