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日記・82:瞬の門出

本日は、このように、素晴らしい入学式を開催して下さり、本当にありがとうございます。先生方、生徒の皆さん、来賓の方々、全ての方々に保護者を代表いたしまして、言葉足らずでは御座いますが感謝の気持ちをお伝えしたく、今こうしてこの場に立っております。

本当であれば、きちんと下書きをし、何度も推敲し、恥ずかしくない季節の挨拶を取り入れながら、しっかり朗読する予定で御座いました。
しかし、前もって用意した挨拶では本当の感謝の気持ちを伝えられない、この場で感じた感激や決意を直接お伝え出来ないと自分なりに考え、このように何も用意せず参りました。

私たち保護者の中には、すでに子供がこちらの小学校に通っている家庭もあります。今回が初めてだという家庭もあります。
私もその一人です。無事に入学式を迎えることが出来たという、何にも代え難い喜びや安心感で胸が一杯で御座います。

しかし一方で、少なからずの不安や心配も御座いました。

小さな、小さな、やんちゃで遊び盛りの子供達です。
毎日決まった時間に起きれるのかな、登校班で歩いて行けるのかな、勉強はついていけるのだろうか、給食は残さず食べてくれるのか、ランドセルは重くないのかな・・

考えてみると、心配事の方がはるかに多くて、出来る事ならずっと保育園の方が親も子供も楽なんじゃないかな、そんなどうにもならない自分勝手な願望も正直ありました。

しかし、式が始まり、校長先生の、人間味溢れる、そして情熱的な歓迎の言葉を直接頂戴し、生徒会長さんの、温かい、心のこもった素晴らしい励ましの言葉をこの耳で聴いているうちに、私たち保護者の、心の隅にある不安や心配は、いつの間かフゥーと無くなりました。

厳しい冬の寒さが知らないうちにぽかぽかの春に季節変わりするかのように、心の中で大きな希望となって膨らんでいくようでした。

先生方、そして生徒の皆さん、今は頼りないこの新一年生を、どうかよろしくお願いします。この20名の中には、走るのがとても速い子がいます。
歌うことが大好きな子がいます。
元気が良すぎる子もいます。
優しくて動物のお医者さんになりたいと考えている子もいます。

私達保護者にとって、大切な大切な子供達です。
大事な子供達が、こうして今日から、この素晴らしい学校の一年生として新しいスタートラインに立てていることが今、何よりの誇りで御座います。

本当にありがとう御座います。
私達保護者も、子供と共に成長し、出来る限りの協力をしながら、学校の益々の発展の為に、微力ではありますが力になっていきたいと、皆一同に決意を新たにしております。

さて、今は、とても不便な時代だと言われております。
テレビを観ても、新聞を開いても、悲惨で凄惨な事件や犯罪のニュースばかりで、お年寄りや子供達が生活しにくい世の中ではないでしょうか?

そんな時代にこの子供達は生き、将来を支えていきます。

小さな川から、やがて大海へと漕ぎ出します。

その貴重な第一歩を、こうしてこの〇〇小学校で踏み出すことが出来ました。

先生方、生徒の皆さん、
今日は本当に、ありがとうございました。

簡単で、非常に言葉足らずでは御座いますが、保護者代表の挨拶と代えさせていただきます。

これからもよろしくお願いいたします。

新一年生、保護者代表、松本羚伊。

 


私の記事に立ち止まって下さり、ありがとうございます。素晴らしいご縁に感謝です。