見出し画像

案外好きなこと

この間のnoteにも記したが、年末年始にあらゆる地域からあらゆる人間が帰省していた 今日はその最後の人たちを見送ったところで、心身共にやり切った感でいっぱい 

そんな中に幼なじみがいた 親同士が仲良かった関係で、学年や校区は違ったが小さい時から大人になっても接点が多々あり一緒によく遊んだ子だった

この正月休みとある午前中 通りかかったついでに彼女の実家にふらり寄ってみた 我が子の世話の合間にメイクを始めようかとしている最中だった

リビングの大きいテーブルでおばちゃんが出してくれた温かい緑茶を啜りながら、向かいに座った彼女のメイクを最初から最後まで見るとはなしに眺めていた

メイク技術の乏しいナターシャは、人がメイクを施して変化を遂げていく様をいつも面白く興味深く眺めてしまう 悪気はない 一種のクセだ

例えば誰かと温泉に行った次の日の朝、5分かからずで準備完了の自分 時間を持て余してしまったとしても友人の丁寧な色塗り作業をぼーっと見届ける その時間が案外好きなのだ

手際の良さ、手順の良さ、技術の高さ、アイテムの種類などなど見どころは尽きない みなやり方もバラバラで個性がそれぞれに光るのもメイクの面白いところだ

真正面からガン見 さぞ面倒な友人だと思われていることだろう

幼馴染も小慣れた手つきで淀みなく進めていく 不思議なハケでポンポンと頬を叩いていたのが印象的だった 薄い口紅も塗っていた 休みだし、どうせマスクで見えないのに偉いなと不意に感動

ノーメイクの昔の面影をどこかに残した無防備な顔から、メイクの過程で社会性を帯びちょっと遠いお母さんの顔に変わっていく

皆頑張っているんだな そんなことを思いながら最後まで見届けた ナターシャ



くすっとふふっとなれるような日記を、西から東、東から西へと毎日(ほぼ)やりとりしています  本日もぜひ少しの時間、のほほんしてってください かるえ&なたーしゃ