あんでぃ|星野リゾート

旅館で働く観察者。おもてなし業について、『星野リゾート』の変わった組織文化、働き方、マ…

あんでぃ|星野リゾート

旅館で働く観察者。おもてなし業について、『星野リゾート』の変わった組織文化、働き方、マーケティングを綴ります/4社目、勤続12年目に突入/得意&好き⇨コーチング、メディア運営、イベントオーガナイズ、読書、歴史、神社、瞑想、旅 ※投稿内容はあくまで個人の見解です

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  • 【働くヒトの体温を上げる】共同運営マガジン

    • 780本

    「働くヒトの体温を上げる」ための共同運営マガジンへようこそ! <こんな方におススメ> ・経営や仕事のヒントを見つけたい ・働く時間をもっと有意義にしたい ・自分の成功体験・失敗体験をみんなに共有したい そんな方々が熱い方々が集まる共同運営マガジンです。 <投稿ルール> ①「働くヒトに関わること」を投稿してください ②記事を見て体温が上がったら「スキ」を押してください ③記事を見て体温が爆上がりしたら「コメント」をしてください ④体温を上げてもらいたい人を見つけたら「フォロー」をしてください もっとnoteでワクワクしたい方、ぜひご参加お待ちしております! 参加はこちらの記事のコメント欄より↓ https://note.com/happyline4/n/n6e22ad0d9946?magazine_key=m54b868a8e31b

  • 星野リゾートx組織文化

    星野リゾートへの就職、転職を考えている方へ|特徴のある組織文化についてのマガジンです。※あくまで個人の見解です

  • 星野リゾートの働き方

    星野リゾートの多様な働き方を紹介するマガジン

  • おもてなし産業の徒然日記・コラム

    おもてなし産業における日々の出来事や感じたことを綴っています。

  • サービスとおもてなしについて考えよう

    12年間の接客経験からおもてなしについて綴ったマガジン。

最近の記事

マスクを外した日。新たな取り組みは一定の批判が生まれる。

先日、界の施設のクチコミをチェックしていたところ、マスクに関しての発言を目にしました。 そういえば、、、 昨年4月に代表の星野佳路が宣言したマスクを外す宣言。 マスクをつけるのが当たり前の状況でしたので、様々な意見が飛び交っていたようですね。 というのを、今更ながらに知りました…(遅い!) マスクを外した当日の現場は 当時、現場でもお客様からご意見をいただくだろう、と肝に銘じて当日を迎えたのですが… 実際はお客様からネガティブな意見を頂くことはありませんでした。 む

    • 三十路男。勇気を出して初めての宿泊業。

      私のお仕事経験。 二十代は東京や海外で働いていました。 三十代になってからの転職で星野リゾートに出会いました。 理由は、地方に移住したいと思ったから。 スーツを脱いで、三十代に突入してからの宿泊業。 しかもサービス業は初体験。 本日はその経験で感じたことを。 一番大変だったことは… 新しい職場で初めて心の中でこう呟いていました。 (身体がついていかない…) 前職はキャリアコンサルタント。 朝と夜は満員電車で押し合いへし合いしながら1時間かけて通勤。 外回りはあるもの

      • なかなか売れないあの商品のアピールポイントを考えてみた

        先日、客室を担当しているスタッフからこんな相談が寄せられました。 「客室の冷蔵庫にご用意している甘酒がなかなか売れなくって困っています。 先日、賞味期限が来てしまって廃棄することになりました。 どうしたらいいでしょう?」 私たちの旅館は客室数が24室。 どちらかといえば小規模の旅館のため、特に発注ロットが大きいものだと廃棄処分になるリスクが高いです。 この甘酒に限らず、他の商品でも同じようなことが起こるかもしれませんね。 改めて、この問いかけに 「どうやったら購買意欲を

        • 不信感を持ったお客様と接する時の二つの心構え

          先日はクレームの存在しない職場環境というテーマで語りました。 接客業では、クレームではなくとも、お客様の期待に添えず、不信感を抱かれるケースは多かれ少なかれ存在します。 今日は不信感を抱いたお客様に対して、どのような心構えで対応をしたらいいのか? という問いに対して、私の経験をシェアします。 この心構えを意識してみたら、お客様の負の感情をポジティブに変換することができるかもしれません。 不信感が起こるのはいつ?? 私は、界 玉造という老舗の温泉旅館で働いています。 老

        マスクを外した日。新たな取り組みは一定の批判が生まれる。

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        記事

          仕事中にいただいた少女からのラブレター

          温泉旅館ブランド「界」ではその土地の文化や伝統をご体験いただける「ご当地楽」をご用意しています。 私の勤務する界 玉造では島根県西部の石見地方に伝わる「石見神楽」の代表的な演目でもある「大蛇」を毎晩披露しています。 「大蛇」とは、有名な神話でもある八岐大蛇神話をモチーフにした演目です。 クシナダヒメを守るため、スサノオノミコトが八つの頭を持つ大蛇、ヤマタノオロチと戦うというストーリーで、その激しい戦闘シーンが魅力。 3役ともに当館スタッフが演じており、お客様からの温かいお褒

          仕事中にいただいた少女からのラブレター

          クレームが全く存在しない職場環境とは?

          こんにちは、あんでぃです。 温泉旅館、界 玉造にやって来て12年ほどになります。 日々、旅の思い出をつくりにいらっしゃるお客様と接していますが、今までクレームを体験したことがありません。 それはなぜでしょう? お客様相手のお仕事でクレームを受けないなんてありえないじゃないか! と思われるかもしれません。 ごもっともです。 私たちはこう考えます。 クレームがない、というよりも、 私たちの辞書には「クレーム」という言葉が存在しないのです。 クレームとは? そもそもクレー

          クレームが全く存在しない職場環境とは?

          OMOが界のブランド戦略へ与えたインパクト

          こんにちは、あんでぃです。 前回は星野リゾートスタッフのブランド意識について綴りました。 今回も引き続きブランディングに関して。 OMOブランドの展開が星野リゾートに与えた影響について考察していきます。 星野リゾートの新たなブランド「OMO」 2018年に展開を開始したOMOブランド。 寝るだけでは終わらせない、旅のテンションを上げる都市観光ホテル をコンセプトに、記事執筆時点で17施設展開しています。 私も3施設利用したことがありますが、印象的だったのは先日訪れ

          OMOが界のブランド戦略へ与えたインパクト

          星野リゾートはスタッフのブランド意識をどう高めたか?

          こんにちは、あんでぃです。 突然ですが、質問です。 あなたは星野リゾートと聞いて、どんなイメージが浮かびますか? 変わった会社。 おもてなしが素敵。 いろんなブランドがある宿泊リゾート。 人によっても様々なイメージが浮かんできたことでしょう。 ○○と聞いて連想するもの。 それがまさにブランディングの本質と言えます。 例えば、 【旅を楽しくしてくれる会社】 というイメージが浮かんでいれば、 「ちょっと旅行にいきたいな」 という気持ちになった時に、星野リゾートをスマホで検

          星野リゾートはスタッフのブランド意識をどう高めたか?

          イラつきで苦悩し続けた男のアンガーマネジメント

          「仕事中にイライラしないようにするにはどうしたらいいだろうか?」 と、同僚に突然聞かれた。 彼の話では、仕事で不公平感を感じるとイライラしてしまい、イラつきを外に出してしまうようだ。 考えた末に、こう答えた。 「まずはイライラしている自分にすぐに気づくことからでは?」 チームワークが求められる=不公平感 宿泊業をはじめとするサービス業。 責任の所在が明確な、一人で完結するお仕事とは勝手が違う。 チームワークが求められる仕事は特に、不公平感がでやすいかもしれない。 予約

          イラつきで苦悩し続けた男のアンガーマネジメント

          おひとりさまへのおもてなしを考える

          行きつけのカフェ、コメダ珈琲。 書き物をしたいなぁ。 本をゆっくり読みたいなぁ。 そんな思いが頭をよぎると、無意識に足が向かっているコーヒー屋さんだ。 ルーティンのように雑誌棚から手にするのが、日経MJ。 マーケティングに関わる記事が紙面を埋め尽くしていて、昨今のトレンドに触れさせてくれる。 田舎暮らしの自分に刺激を与えてくれるありがたい存在。 今日もいつも通りざーっと目を通していた。 すると、こんな見出しが飛び込んできた。 『ホテルでひとりステイ、おこもりする女性が

          おひとりさまへのおもてなしを考える

          おもてなしの醍醐味はお客様の期待に添えないときに生まれる

          こんにちは、あんでぃです。 接客業において、お客様の期待に添えずに、どうしても無理をお願いしなければいけない場合がありますよね。 我々旅館業のケースでは、例えばお食事時間の提案。 界の夕食では基本的に二部制(17:30と19:30のスタート)をとっています。 お食事会場の席数だったり、出勤スタッフの都合で、どちらかの時間帯の席が先に埋まってしまうことがあります。 例えば、こんなケース。 そんなときに、どのようにお客様と接したらいいのでしょうか? 正面突破の猪突猛進A

          おもてなしの醍醐味はお客様の期待に添えないときに生まれる

          ジブリの世界観のシーフードレストラン。心を揺さぶられた店員さんのお声がけ。

          前回は日本のサービス業のレベルが高いよね〜 ってお話を紹介しました。 つい先日、同じように気持ちいいサービスを受けることができました。 この『気持ちいい!』と感じるに至った体験を振り返り、おもてなしについて考えてみます。 まさにジブリの世界じゃん! 先日、私の誕生日を迎えた日のこと。 ディナーに行こう!と妻が誘ってくれました。 以前から気になっていたという、松江市の街中にあるシーフードバー「4guts(クワトロガッツ)」へ。 街を歩いていて、突如あらわれる異様な世界観

          ジブリの世界観のシーフードレストラン。心を揺さぶられた店員さんのお声がけ。

          評価の高いカフェで感じた日本的おもてなし

          タイから帰国して早3週間。 改めて、日本っていいなぁ、って思う日々です。 何がいいかって? それはサービス業のレベルがとにかく高いことです。 したいなぁ、って思うこと。 こうだったらいいなぁ、って思うこと。 海外と比較すると、 「まさに痒い所に手が届く」そんなサービスに溢れていると感じるのです。 外国の方からは、 「日本は不便なことが多いけど、サービスはとてもいい。言葉は通じなくても、なんとかしようと気を遣ってくれる。」 というような言葉をよくいただきます。 (お客様

          評価の高いカフェで感じた日本的おもてなし

          納得感のあるチーム会議の進め方とは?

          前回の記事はこちら。 便利でとても効率的ではあるけれど、少数派の意見を切り捨てることになる多数決。 星野リゾートでは多数決をする機会がなかったなぁ、と振り返りました。 そこで、今回は多数決以外の意思決定方法を具体的な議論のケースでご紹介。 最後にあんでぃの経験上、議論を交わす上で準備しておきたいことを挙げていきます。 チェックアウトした後、どんなお見送りをされたいか?? 突然ですが、質問です。 みなさんは、旅館をチェックアウトした際に、どんなお見送りをされたか、印象に

          納得感のあるチーム会議の進め方とは?

          今朝のサラダ。 帰国以来、毎朝サラダを食べるようにしています。便通がかなり改善しました。 朝の日課は1時間の瞑想。 気持ちを整えた後に色とりどりのサラダを食べると平和な気分に… 人参、パプリカ、トマトを入れるとカラフルでいいですね😌

          今朝のサラダ。 帰国以来、毎朝サラダを食べるようにしています。便通がかなり改善しました。 朝の日課は1時間の瞑想。 気持ちを整えた後に色とりどりのサラダを食べると平和な気分に… 人参、パプリカ、トマトを入れるとカラフルでいいですね😌

          多数決をしない!星野リゾートでの意思決定方法

          こんにちは、あんでぃです。 今日は組織の意思決定について考えたいと思います。 みなさんは小学生の時などに、 なにか意見が割れた時、「多数決」で決定した経験はありますか? 小さなころ、よく行われていた「多数決」 とても違和感を感じていました。 というのも、天邪鬼な私は少数派の意見になることがほとんどで、多数決では自分の希望でない結果が多かったのです。 そんな時は、こぶしを握り締めながら、無理に自分を納得させなければいけませんでした。 政治の世界など、時間の制約がある中で

          多数決をしない!星野リゾートでの意思決定方法