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多数決をしない!星野リゾートでの意思決定方法

こんにちは、あんでぃです。
今日は組織の意思決定について考えたいと思います。

みなさんは小学生の時などに、
なにか意見が割れた時、「多数決」で決定した経験はありますか?

小さなころ、よく行われていた「多数決」
とても違和感を感じていました。

というのも、天邪鬼な私は少数派の意見になることがほとんどで、多数決では自分の希望でない結果が多かったのです。
そんな時は、こぶしを握り締めながら、無理に自分を納得させなければいけませんでした。

政治の世界など、時間の制約がある中で、より多くの賛成意見を取り入れるという場合には多数決が便利かもしれません。
ただ、多数決は少数派を切り捨てるということでもあります。

少数派の中にも、とても重要な意見が隠れているかもしれないのに、数が少ないからといって忘れ去られてしまうのです。

星野リゾートの会議では…

界 玉造では毎月会議が行われます。
3時間から議題が多いときは1日かけて!!

前月の経営状況や、顧客満足度、会社全体で行われているs-pro(星野リゾートのサービス力を支える独自のトレーニング手法)の研修。
それぞれのチームからの発表などなど。

この会議では、年次関係なく分けられたチーム毎に、意見を酌み交わすグループワークが中心になります。
フラットな関係性が如実に表れる1日でもあります。

先月末も会議が行われ、ふと思いました。
星野リゾートに入社してから、多数決で意思決定をしたことがなかったな、と。

グループワークを行なって意思決定する時はだいたいこのような流れです。

各チームの意見をシェアしあい、その中で折衷案を模索する。
もしくは、どちらかの意見に決める。
その際は、もう一方のメリットやデメリット、影響することなどを理解した上で取り組んでみる。

上記のような議論の方法だと、結論を決めづらいケースがあります。
お互いの意見が白熱しあったりする場合です。

しかし、一方でそれぞれの意見をくみ上げることができます。
たとえ、ここでAと決まったとしても、Bの意見の人が懸念することについて、対策を打つことができる。

つまり、少数派の意見を切り捨てるのではなく、議論に参加したみんなが意思決定に参加したという納得感が得られるのです。


この議論を行うには、前提条件がありそうだ

もちろんこういった議論で、納得感を高めるためにはファシリテーターのスキルが大きく影響します。
また、フラットに意見を言い合える、心理的安全性も求められるかもしれません。

ただ、しかし、多数決に比べると、誰かを置き去りにすることなく、チーム一丸となった意思決定に繋がると私は実感しています。

さて、次回の記事では、そのような意思決定の具体的なケースをご紹介する予定です。

おもてなし産業をかっこよく。
あんでぃでした。


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