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書籍発売に際して、皆さまへお詫びと、お伝えしたいこと。

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代表の橋本なずなです。

私のnoteを読んでくださっている皆様、いつもありがとうございます。
先日サクッと告知させていただきましたが、改めて…。

10歳で私は穢された ー 橋本なずな(双葉社)

「クレヨンしんちゃん」「君の膵臓をたべたい」で知られる 双葉社 様より
この度、橋本なずな、初の書籍を発売させていただくこととなりました!
母の恋人からの性的虐待、セックス依存、自殺未遂 ———
私の幼少期から22歳までを綴った、渾身のノンフィクションです。

Amazonは 2023年6月21日(水)より発送、書店は 6月22日(木)より順次並びはじめます。
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さて、告知はこのくらいにして…。
今回は書籍発売に際して、皆様にお詫びと、お伝えしたことがあります。
少し長くなりますが、最後まで読んでいただけたら嬉しいです。


お詫び

タイトルにもなっている「10歳で私は穢された」
これは、私が小学五年生で受けた、母の当時の恋人「オジサン」からの性的虐待について。
書籍の中でも大きく触れており、その被害の本当の恐ろしさを伝える為にもタイトルにいたしました。
10代後半でのセックス依存、20歳の時に起こした自殺未遂など、数々の問題行動も元を辿れば性的虐待の経験が尾を引いていたと考えています。

この経験について、私は過去に何度か、TVや新聞などのメディアにてお話しさせていただいています。
そこで一部、過去のメディア記事にて発信されたものと今回の書籍の内容に差異があるとして、お詫びと訂正をいたします。

2022年10月14日 公開の朝日新聞さんの記事「性的虐待で変えられた人生 「死ねなかった」2年前の自分へ送る言葉」にて、

9歳の時、性的虐待を受けた。そこで一度、人生を変えられた。性的に見られた自分は社会で「そういう存在」でいないといけない、と思い込んだ。

性的虐待で変えられた人生 「死ねなかった」2年前の自分へ送る言葉 - 朝日新聞

上記の一文が書かれています。
性的虐待を受けた時期について、書籍では10歳、朝日新聞さんの記事では9歳と記載されています。
これは取材当時(22年夏頃)、私が確かに「性的虐待を受けたのは9歳」と答えており、朝日新聞さんの誤りではございません。

改めてこの場で訂正すると同時に、お詫びをさせてください。

誤った情報を語ってしまったこと、
そしてそれを発信させてしまいましたことを、
朝日新聞の皆様、記事を読んでくださった皆様に、深くお詫び申しげます。どうかお許しください。

では、どうして書籍では「10歳」になっているのか。

誤りに至った原因

その原因は、大きく分けて2つあります。
一つは、そもそも小学五年生は満10歳であるという誤った認識が私のなかにありました。
そのうえで、私の誕生日が3月の「早生まれ」であることにより “同級生の子よりも常に年下である” という意識が強かったことも相まって、「小学五年生=9歳」という誤りの情報を語ることになりました。

そしてもう一つは「性的虐待は封印していた記憶」であったことです。
当時10歳の私にとって、母の恋人から向けられる性的視線や行動の数々は、到底耐えられるものではありませんでした。
逃げることも、助けを求めることもできなかった私は、ただただ時が過ぎることを待つしかあらず、
性的虐待から開放された後は、まるで “無かったこと” かのように扱い、一人で抱えたその記憶に蓋をすることで、何とか今日まで生きてこられました。深く意識はしていなかったけれど、わざと記憶を曖昧にして、そのつらい出来事から目を背けてきました。

誤りに気付いたタイミング

そのうえで、出版のお話をいただいたのは昨年11月のことです。
この頃はまだ、性的虐待の経験が10歳の時であったことも、心を守る為に記憶を曖昧にしていることにも気付いてはいませんでした。
「性的虐待を受けたのは小学五年生、つまり9歳の時」そう思ったまま、本の執筆にも取り組みはじめました。

両親の離婚、兄の家出、母の恋人からの性的虐待。
中学不登校からの高校進学、ニューヨーク留学。
その後の挫折とセックス依存、精神疾患の発症、自殺未遂 ——— 。

誤りに気付いたのは、淡々と書き出した22年分の原稿を、双葉社さんの校正担当の方にお渡しした時でした。
当事者では気が付かなかった “第三者の目” によって、私の記憶と実際の時系列にズレがあることをご指摘いただいたのです。

[まとめ]  お伝えしたいこと

性的虐待を受けたのは小学五年生で間違いはありませんが、当時は9歳ではなく10歳であったこと。
その誤認が生まれる原因となったのは「私の誤った認識」と「早生まれ」、そして抱えきれない記憶に「わざと蓋をして曖昧にしていた」こと。
誤認に気が付いたのは、本の執筆を始めて、過去の時系列を整理していた時であったこと。

TVや新聞などメディアで発信されることに対する私の未熟な責任感と、確認不足が招いた差異の発覚に、改めてお詫び申し上げます。

「10歳で私は穢された」
その経験を公に語ることも、出版の機会をいただけることも、小学五年生の私は思いもしなかったでしょう。
10歳の当時、気持ちを直に感じようとすれば、溢れてくるのは「つらい」「逃げたい」「死にたい」そんなネガティブなことばかりだったから。
生き地獄のような日々に、いっそのこと何も感じなければいいと、心を解離させた人格 “うさぎちゃん” を作り出したり、記憶を曖昧にして無かったことのように扱ったり ——— 。

今回の出版にあたり、性的虐待は、被害者の尊厳も生きていこうとする力も、根こそぎ奪う犯罪であることを改めて痛感しました。
執筆をする際、決まってどこかのカフェへ入り行っていましたが、
特に性的虐待の章を書いている頃は、周囲の視線もお構いなしに不恰好に涙を流しながら書くことも、酷い時には吐き気を催して、お手洗いに駆け込むことさえありました。

精神疾患の闘病や自殺未遂の経験は、比較的最近の出来事であるために、心に十分な整理がついていないこともありました。
そんな時には、本書を担当してくださった双葉社さんの湯口編集長に取材をしてもらいながら執筆した日もあります。

過去の記憶の掘り起こしと、現在進行形での心の整理。

そんな私の “等身大の生き直しの記録” が、本書「10歳で私は穢された」には書いてあります。


逃げていい、頼っていい。
——— だからどうか死のうとしないで、今日を生き延びて。

あなたの心と体は、あなただけのものだから。

あなたの明日に、この本が届きますように。


橋本 なずな


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