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”男女平等”は不平等

世の中では「男女平等」が叫ばれ、女性の社会進出や、男性の育休取得などが支援されるようになりました。しかし、それは本当に「平等」に向かっているのでしょうか。
私は制度をいくら平等にしても、人々に根付く慣習のせいで、男女不平等はなくならず、もっと言えば、制度や法律が平等になればなるほど、不平等は大きくなっていくと思います。


【私のケース】
私は彼氏(31歳/会社員)と同棲していますが、私たちの生活にかかるお金(家賃、光熱費、食費、等)は全て折半です。
私は大学に通いながらアルバイトをしていて、扶養控除の関係もあり、バイトの給料は1年で103万です。つまり、平均月85,000円程度です。さらに、奨学金を借りているので、私の収入は大体136,000円です。
彼の収入は知りませんが年相応の給料だと聞いています。転職支援サイトdodaを参考にすると大体月280,000円くらいですかね。
大学生の私からすれば、少ししんどいですが、ここで彼に全てをお願いした場合、いざひとりになった時にやっていけない気がするので、折半にしてもらっています。

家事についてですが、基本私がやっています。というのも、彼は勤務時間が長いので、家にいて、起きてる時間が1日4時間くらいなので、そもそもやれないんですよね。でも、それってずるいじゃないですか。ただで家政婦がついてるみたいなそんな感じですよ。
私は料理、掃除、洗濯が得意です。一方で、水回りの掃除(食器洗い、シンクやお風呂場の掃除など)はネイルがはげるし、手荒れするのであんまりやりたくないです。そして、休みの日はとことん休みたいので、8:30までにごみ捨てをするために朝起きるのは、まじでだるい。

しかし、生活費は全て折半。

……同情するなら金をくれ。。。
そこで私が提案したのは

「得意不得意補っていこう大作戦」

まあつまり、彼に「私が苦手なことはやれ」と。
しかしここで奇跡。なんと彼は汚れが目に見えて落ちる水回りの掃除が得意だということが発覚。最高。さらに、彼は4時には家を出る。ここでまた奇跡。ゴミ捨て場は通勤路にある。はい、歓喜。
まあさらに言うと、彼は料理がへたっぴで、片付けが苦手、そして洗剤を入れる量が分からないとかいって洗濯できない。何を隠そう、彼は同棲する前実家暮らしだったのです。

というわけで、私たちはお互い得意なことは相手の分もやって、苦手なことは相手にやってもらうという方式をとっています。


【世の中もこんな感じでやってかない?】
男性は仕事、女性は家事育児というのが日本の古くからの慣習です。今でも、料理のできない女性は男性からモテない(当社調べ)し、仕事のできない男性は会社で肩身の狭い思いをしています。
しかし、社会では労働者不足が深刻な問題となり、それを補うために、書生の社会進出があたかも古い慣習からの脱却のためかのように進められています。
一方で、いまだに女性は家事ができないということを批判されるし、結婚をしないで仕事を頑張っていると「いきおくれ」としてセクハラまがいな言葉をかけられることもあるそうです。男性に関しては、育休をとると家族思いでいい夫、いい父として称賛されています。

これってなんか変ですよね。

仕事のできない男性もいれば、仕事をばりばりしてる女性もいる。子供が好きな男性もいれば、経済的身体的などな理由から出産できない女性もいる。
「男性だから、」「女性だから、」ではなく、「その人(一人の人物)」としてとらえるべきではないでしょうか。
「できる人ができることをする」というスタイルではダメですか?
もちろん、そんなこと言い始めたら、3K(きつい汚い危険)の仕事は誰がやるのかなど問題は出てくると思います。
しかし、私たちの心のどこかにその考えが根付いていけば、もっと暮らしやすい世の中になるのではないでしょうか


政府などが推し進める政策は、男女不平等を是正するどころか助長していると考えます。人々の価値観を変えることは簡単ではなく、さらにものすごい時間がかかることです。だからこそ、もっと人々に寄り添った政策をとるべきだと思います。