人生の分岐点はある日突然訪れる。
少し前にこのnoteのなかで「就活生」をやめると書いた。
上のnoteの内容にもあるが、実際は私から「就活生」という名前を取り除いただけのこと。
追い立てられない穏やかな気持ちで就活をするための策だった。
言ってしまえば毎日の過ごし方は”就活生”と変わらない。
それだから上のnoteを書いた後もそれまでの日常と大差はなくて、相変わらず親からエントリーシートは書いているのか、どこの企業の面接を受けるのか、webテスト対策は大丈夫なのかと質問されてばかりの日が続いた。
同じ日々の中に埋もれていたところに、突然友達からある誘いがあった。
「起業したから副社長にならないか。」
とのことだった。
毎日が平均点みたいな私に急に副社長なんて務まるのだろうか…。
ていうか副社長の仕事って何…?
頭の中に❓マークがたくさん浮かんで不安やらなんやらで自分の気持ちが一瞬でごちゃごちゃにかき混ぜられた。
でもなんとなく、心の奥の方でなにか光った気がした。
なにより嬉しかったのは、私が「必要だから」よかったら副社長になってほしい、と言われたことだ。
私自身あまり自分に自信を持っているタイプではないので、どこらへんの要素で必要なんだろうとかすごく不思議に思った。
でも幾つか理由を聞かされて、(まぁそれなら納得できる)と思える感じだった。
にしても突然の副社長だ。かなり荷が重い。
私は就職活動を通してこれまで「私を必要としてくれる企業」を探してきた。
しかし「あなたが必要です。」と明言してくるような企業には出会ったことがない。
その点では「あなたが必要だから」なんてハッキリと言ってもらえたのだから、疑う余地もなくYESの答えを出すべきだと思う。
でも私は今不安を感じている。
それは今まで就活に見出していた"意味"のような何かが急に手元から無くなったからだろうか。
でもどんな道に進んでもこれからの人生で幾度となく「本当にそれで良いのか。」と問われて、それに即答できないことだらけだと思う。
ずっと迷いながら生きていく。
それならば少しでも心がわくわくする方を選びたい。
「絶対正解」なんて無いに等しいこの世の中で自分に価値を見出さなければならない時、その価値は相対的なものじゃなく自分で決めるものなのだと思う。
自分で進むと決めた道を歩き、その歩んできた道を見て後悔しない生き方をする。
それが今の自分にできる最善の行動だ。
私は副社長になる。
そしてその判断は間違いではなかったと思える未来を自分で歩く。
今ここは分岐点で、その先は長い。
この先もまた急に現れる分岐点で同じように迷うこともあるだろう。
それでも少し歩いては振り返って、これで良かったのだと思える生き方をしていきたい。
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