【詩】桜花
ひとひら肩に止まった花片
見上げると眩しいほどの花吹雪
空の青さによく映えていた
風に吹かれて揺れる木漏れ日と共に
これまでの 時間と軌跡を祝福しているようだった
儚く散りゆく宿命と知っていても
何度でも追い求めてしまう
再び願いを祈ってしまう
どうか 時よ止まっておくれ
桜花 舞い落ち
交わした約束は
2人だけの秘密の箱に
ひとつ ひとつ 重なっていく
何にも代えがたい 奇跡のような音色にあわせて
今日も また 薄桃色の小さな命は
私たちの心の中に降り積もっていく
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