見出し画像

「新潮文庫の100冊」から気になった本を読んでみる!

毎年恒例、大手出版社の夏の文庫フェア。これまでナツイチ、カドブン夏推しと読んだ本を紹介したのでもちろん次は…?新潮文庫の100冊だ!
ということで、今回は新潮文庫の100冊から私が気になった本を読んでみた感想です。

名作・ロングセラーが充実している新潮文庫の100冊のラインナップより私が選んだのは、星新一・著『エヌ氏の遊園地』です。

もともと5分シリーズのような短時間で読める作品集が好きというのもあり、ショートショートといえば!な星新一作品には以前より大変興味があったので、この機会に読んでみようと思いました。

『エヌ氏の遊園地』感想

読めば読むほど病みつきになるシュールな短編をたくさん楽しむことができました。SFもあればミステリーっぽい話もあるし、恋愛にフォーカスした話も時々あって、贅沢な気分を味わうことができました。

ショートショートならではのテンポの良さと意外性が味わえる収録作の中でも、私は「あこがれの朝」「個性のない男」の2本がかなり好きでした。

「あこがれの朝」は、女性からめちゃくちゃモテる洋一郎という男性のお話。主人公の設定だけでも惹かれます。彼は既婚者ではありますが、なんだか奥さんとのやりとりには違和感があり、最後まで夢中になって読んでしまう短編でした。容姿に優れている人って、結構めんどくさいことも多いのかもしれませんね…。

また、星新一作品にはブラックユーモアが印象強い内容も多いですが、その中でも「個性のない男」のオチは最高だと思いました。この短編のように、読んでいると読者も主人公と一緒に他の登場人物に騙されていた…といったパターンの話は、ミステリー的な面白さがあって良きでした。

長編小説をがっつり楽しむのも好きですが、短編を寝る前などに毎日コツコツ読み進めるのもこれまた素敵な時間を過ごせていいなと思わせてくれた1冊でした!

(Instagramに投稿したものも合わせて貼っておきます)

新潮文庫の100冊のプレミアムカバー、来年以降も集めてみようかな?

この記事が参加している募集

推薦図書

読書感想文

いつも記事など読んで頂きありがとうございます。日々励みとなっています。もっと面白いネタを収穫したいので、良かったらサポートもお願いします(^^)