見出し画像

海外女1人旅をしたほうが良い10の理由 その3.常識が常識でないと気付く

1人旅に限らないけれど、海外に行くことで、日本の常識が世界の常識でないと気付くことができる。

例えば、日本のように、夜中でも女1人で自由に歩けることや、お店のテーブルの上に荷物を置きっぱなしにすることができる国は珍しい。
スリやひったくりなどに遭うことは、日常的にあるので。

初海外のヨーロッパツアーで、パリの地下鉄の4人掛けの席に、友人と女性3人で座った時、現地の女性がハンドバッグを前に抱え、心配そうにしていたのが印象的だった。

3人の東洋人の女性が、分からない言葉で笑いあっていただけなのだけれど、スリの集団に見えてしまったのかもしれない。

ゴスペルを習っていた時期には、本場のゴスペルが聴きたくてニューヨークに行ったことがある。

ハーレムには水曜日にツアーで行き、その後、日曜日の礼拝にも行った。
他に、ヘゼカイヤ・ウォーカーというゴスペルシンガーの教会を見てみたくて(できれば歌も聴きたくて)、ブルックリンの東側にも行ったが、今思えば恐れ知らず過ぎたと思う。ハーレムは怖いイメージがあったのだが、ブルックリンの東側に比べれば、かなり安全な感じだった。

(ヘゼカイヤ・ウォーカーはI Need You To Surviveが好きだが、

最近はこのYouTubeも、楽しそうで好き)


ブルックリンの東側の通りには目が座っている感じの方がチラホラ座っていて、かなりやばい感じだった。女一人旅では絶対おすすめしない。
教会の近くまで行ったのだが、歌を聴いていて遅くなるとまずいので、途中で引き返した。
教会の前で、ヘゼカイヤ・ウォーカーらしき人が女性と話していて、女性が「日本人がいる」みたいなことを話していたのは見られたので良かったかなとは思う。

ちなみに、ブルックリンの西側のDUMBOにも行ったけれど、西側はかなり治安が良さそうだった。


外国では一本道が違うだけで治安が悪くなることもあるので、旅行前にガイドブックや外務省の海外安全ホームページなどで、治安に関する情報をチェックしておくことをおすすめする。

また、日本にいただけではわからないけれど、海外に行くと、自分がアジア人で日本人だということを意識せざるを得ない。

初1人旅の時、パリで泊まったホテルでは、窓から見たサンジェルマン・デ・プレ教会を描きたかったので、バルコニー側を希望していたけれど、行ってみたら、反対側の眺めがまったく良くない部屋だった。
フロントの人に拙い英語で交渉したけれど、結局、代えてくれず。

そういえば、ベネチアでも、運河沿いの眺めの良いホテルを選んだのに、裏側の、空しか見えない屋根裏部屋のような部屋に通され、悔しい思いをした。
残念ながら、日本人は無理難題を言わないので、なめられがちなのかも知れない。
でも、逆に、ホテルをあまり汚さない(ベッドを整える人が多いなど)こともあり、日本人の評判はいいようだ。

そういえば、チェコのプラハのホテル内のレストラン前で、たまたま通りかかった清掃員の方に「朝食はいつ頃になりそうですか?」と聞いたら、「それはわたしの仕事でないから、わからない」と言われたことがある。

世界的には当たり前なのかもしれないが、日本では「あそこに係の人がいるので聞いてみてください」とか「ちょっと待ってください。聞いてきます」など、自分の担当の仕事でなくても、お客さんのためだから、と気を利かせてくれることが多いので、ちょっと不親切だなと感じてしまった。

逆に海外では、自分の仕事というものが細分化されていて、他の人の領域に入ってはいけない、他の人の仕事を奪ってはいけない、という意識が強いのだろう。

同じような理由で、ファストフードに笑顔の店員さんは少なかった。日本ではスマイル0円だが、外国では自分の仕事に含まれていないサービスはしない人が多いようだ。 

カフェのようにチップが発生するならば、給料に反映するから感じよくするのかもしれない。
しかし、今はなきアイスランドのマクドナルドの店員さんは、チップなしでも感じが良かった印象がある。
お客さんがあまりいなかったことも、その一因かもしれない。

アイスランドで参加したバスツアーでは、隣の席に座ったドイツから来た年配女性は足が不自由だったが、1人でツアーに参加していた。日本の場合、1人で歩くのが大変だと、サポートする同行者がいたり、ツアーに迷惑をかけるのはいけないから参加するのをやめたりするケースが多いと思う。しかし、ヨーロッパでは、そういった人も参加するのはふつうのようで、周囲の人がボランティア意識にあふれていた。

わたしはアイスランドにはもう来れないだろうと1人でずんずん見て回っていたが、20代くらいの若い女性たちは、その女性のペースに合わせ、手を取りながら歩いていた。そういう時、自分って冷たいんじゃないかな、と思ってしまった。

そういえば、その女性からは「なぜ、アイスランドに来たの?」と聞かれたが、わたしは深い意味はなく、行きたいと思ったから行ったので、口ごもってしまった。

それでも理由を聞かれたため、きっかけはテレビで見たからだったことを思い出し、「テレビで見て、アイスランドの景色を見てみたいと思ったから」と答えたら、「それが聞きたかったのよ。」と納得された。欧米では、自分なりの目的や意見を持った上で、行動することがふつうのようだ。

ニューヨークで参加したツアーでは、ツアーが終わって下車する時に、ガイドさんに「Good job!」と声をかける人がいた。アメリカは褒めるのが自然な文化なんだと思う。

そういえば、ニューヨークでは、閉館間近のメトロポリタン美術館で、アジア系(日系?)の監視員さんに「どこから来たの?」と話しかけられた。ショップでアクセサリ-を買った時には「これ素敵よね」と言われたので、フレンドリーな町なのだと思った。

アメリカはお酒を外で飲める場所は少ないようで、ニューオーリンズは数少ない例外の町だった。

パリの地下鉄・メトロには、アコーディオン弾きなどが乗ってきて、車内で演奏することがある。違法な場合と許可を受けている場合があるようだ。ガイドブックでは、そういう人がチップを要求してもチップを渡さないように、と書かれているけれど、すごい演奏の上手い人が回ってきた時に現地の人がチップを渡しているのを見て、わたしもチップを渡したことがある。現地の人は、演奏に納得したら、チップをあげるのかもしれない。

旧型のパリの地下鉄車両は、ホームが近づいてきたら、自分でレバーを倒してドアを開くことになっている。わたしは、自分でドアを開くのに、結構ハマっていた。昔勤めていた会社の業務用エレベーターも、レバーを横に倒し、床とちょうどいい高さになった段階でアコーディオン型のドアを開くことになっていたのだが、ちょうどいいタイミングでエレベーターを止めることができた日は、ちょっとラッキーな気分を味わうことができた。地下鉄のドアも同じ感じで、このアナログな感じが何とも言えない。新型車両は自動ドアになっているけれど、旧型にあたると、ちょっとうれしい気分になってしまう。

フランスはストが多いイメージがある。おそらく、乗客が鉄道会社の社員の権利に理解があるのだろう。フランス革命で権利を勝ち取った歴史も関係しているのかもしれない。

ヴィルフランシュ・シュル・メールにあるホテル・ウェルカムのレストランで単品料理を頼んだ時は、「それしか食べないの?」と驚かれた。

ソウルでは、キムチなどの前菜が6~7種類無料でついてきて、食べ放題だった。日本のお通し文化と対照的で、良いなと思った。

海外に行くと、トイレにお国柄が出ると思う。

アメリカでは足の下にドアがないタイプで、人が入っているかどうかがわかりやすくなっている。ドイツやフランスは、チップ制のトイレ(トイレの中にお金を徴収する人がいる)が多い。

配管が弱く、水が流れない国もあり、ソウルの地下鉄ではトイレ内のごみ箱にトイレットペーパーを捨てた。台北のホテルでは流したが、本当はごみ箱に入れなければならなかったのかもしれない。

ロシアのシェレメチェボ空港では、たまたまかもしれないが、便器の上に足跡があった。

バルセロナのスタバでは、店員さんに暗証番号を教えてもらって入ったが、中に便座がないタイプだった。便座がない場所は、他にも何か所かあった。

パリの公衆トイレは、トイレから出ると自動洗浄されるタイプのようだが、何かの拍子に閉じ込められてびしょびしょになるのでは、と思ってしまい、まだ利用したことがない。

フランスでは、夜にトイレの水やシャワーの水を流してはいけないところもあるようだ。(古い建物なので、音が響きやすいので)

トイレに関しては、日本ってかなり恵まれているなと思う。

海外に行くと、こんな感じで、気付くことはいろいろある。

この記事が参加している募集

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?