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Martin Luther King Jr. DayとSenri Jazz 〜大江千里さん、ジャズアルバム6作目『Hmmm』ツアー

1月20日、3連休の最終日、マーティン・ルーサー・キング牧師の日に、ニューヨークのBirdlandで行われた、大江千里さんのJazz Live に行って来た。

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Port authority のバス停に到着すると、「リーン・オン・ミー」(Lean on Me)の歌声がどこからか聴こえて来る。

https://open.spotify.com/track/5zCJvrT3C7cIfHsR5iG95l

アートスクールの学生達がポップなデザインのピアノを囲んで、歌っていた。

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Martin Luther King Jr. Day

この日にJazzを聴きに行く事には、意味がある様な気がした。

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アレンタウン空港から終点がJFK。NYCまではバスで、2時間の旅。

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2日前に雪が降り、裏道には溶けかけた雪が凍って硬くなっていた。
「ガックン」とその上を通ったタイミングで

「メインテナンス タイヤ」の警告が。

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タイヤがバーストしません様に。

とにかく空港まで行きたい。

「帰りはレッカーを呼んでもいいし」と祈る気持ちで、高速をノロノロ運転で走行。チケットを買うと駆け足でバスに乗り込んだ。

後日、ただのタイヤのローテーションのお知らせだと知る.....泣。

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この日は、今年1番の寒さ。
とにかく暖かいセーター、コートもモフモフのフードの付いたダウンに変更。
ニューヨーカー達も、ニット帽にダウン。お揃いの様で何だか可愛いらしかった。

到着して腹ごしらえをすると、外はすでに夕暮れになっていた。

時間があるのでワンブロック先にある「無印良品」に行くと、超音波アロマディフューザーの前から離れられなくなる。テーブルに手をついて、そのままスチーム浴び続ける怪しいおばさんがそこにいた。

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外に出て歩き始めると、一緒に行ったおばあちゃんが私の腕にしがみ付いて来る。

くっ付いていると温かい。

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マンハッタンはビルの明かりで、街全体が輝いていた。

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開場の1時間前に「ドゥ(Dough)」と言うブルックリン生まれのドーナツ屋さんで緑茶を飲んで温まる。前の通りを眺めながら、ホッとする時間。

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Dulce de Leche with Toasted Almondsは、アーモンドがパリパリ、しっとりした生地で美味しかった。おばあちゃんも「これドーナツなの?」と驚く。

そうこうする内に、開場の20分前。

直ぐそこにある、Birdland へと向かう。

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ドアの前でしばらく待っていると、後ろには長い列が出来ていた。

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中に入ってコートを預け、案内されたのは2列目の真ん中のお席。嬉しくてニヤニヤしながら、座ってステージを眺める。

待っている間に、前回のTomiJazzに一緒に行った仲間とお喋りしたり。彼らは4時間以上運転してハリスバーグからライブに駆けつけた。

この日は、たまたま日本時間で私の誕生日。ケーキを食べながら日本の友達や家族にお祝いメッセージの返信をする。

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と、その時…
隣を見ると、なんと

Dr. Robiさん!

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思わず立ち上がって握手。

お写真を撮らせて頂いて、素敵な娘さんをご紹介して下さったり、とにかく凄く気さくな方だった。

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帰りぎわにも
「写真を載せていいですか?」と聞くと「もちろん!タグしてね!」と言って凄い力でギュっとハグ。

8:30 開演
胸の高鳴りが...
千里さんTrio登場
曲名を言われて、直ぐに演奏が始まった。

ドラムがこんなにも繊細な楽器になるのかと思うくらい、本当に爽やかで細波を想像させる様に安らぐ音。
ピアノ、ベース、ドラムが調和して、凄く心地良い。

千里さんの作られる音楽が、心に響く。

曲が終わるごとに、フィナーレのような歓声や拍手が湧き起こる。

今回は、スマホの電源は切って下さいとのお知らせがあり、赤木おばあちゃんにも「写真は撮らないでね」と釘をさした。

ピアノに向かって、斜め前に座られていたミュージックエンジニアさんが席を立たれると、目の前に千里さんの姿が。

「あんた、今がチャンスだよ」と赤木さん
「え?」私、思わずパシャリ。

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会場に響く生の音が凄くいい。
ライブ版はこんな感じなのだな、と未だ届いていないスペシャル版が本当に楽しみになった。

トークでは、スマホがピロリロ〜と鳴ったり、カクテルシェイカーがシャカシャカ、と聞こえるハプニングが起こっても、それを笑いに変えられたり、さすが千里さん!

本当に楽しかった!

最後の演奏が終わると

一斉にピューピュー!大拍手!!
いつもは心でスタンディングオベーションの私も、今回は自然と立ち上がっていた。

心の中で「ブラボー!!」と叫びながら。

会場は凄いエネルギーでいっぱいだった。

終わるとCDを買って、Meet & Greetings.

千里さんは半袖に着替えられて、マネージャーのKさんが、いつもの撮影係をされいる。

ごった返した中で、席が離れていた友達や、お隣のDr.Robiと

「どうでした?」
「感動しました!」
「He is amazing!!!!!」
「It was Awesome!! 」
とにかくワイワイと、終わってからも皆さん興奮状態で盛り上がった。

TomiJazzでご一緒した方が、新たに別のお友達を連れてこられて、こうして繋がって行くのも凄く嬉しい。ライブ終わりに名刺を頂いたらなんと、領事さん!肩書きも何も関係なく、一緒に楽しんで喜べる音楽。やっぱり素晴らしい。

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ドラムのMarkさん、ベースのMattさんと。

温かい余韻と共に
勝手にバースデーライブは終わった。

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今年の誕生日には
「オーストラリア森林火災」で火傷を負った動物達の為に
「Fundraiser For Australia Zoo Wildlife Warriors 」を立ち上げて見た。

「火傷を負ったコアラの、お包み1枚分になるだけでもいい」と言う気持ちで。

千里さんがシェアされていた、動物達が火の海にとり残されている映像には、本当に胸が押し潰されそうな気持ちになった。

2日間で$370。
皆さんが賛同して下さった事に、感謝の気持ちと、驚きもあった。胸を痛めていた娘が、凄く喜んでくれた事も嬉しかった。
「何かしたいと思っていたので寄附させて頂きました」と言う方もいらっしゃり、皆さんにとっても1つのきっかけになったのかも。
「小さな波が大きな波を作ることを祈ってます」とコメントを頂いた。
世界中の小さいが集まれは、大きな力になる事を信じている。

I have a dream that one day every valley shall be exalted, and every hill and mountain shall be made low, the rough places will be made plain, and the crooked places will be made straight; "and the glory of the Lord shall be revealed and all flesh shall see it together."

私には夢がある。それは、いつの日か、あらゆる谷が高められ、あらゆる丘と山は低められ、でこぼこした所は平らにならされ、曲がった道がまっすぐにされ、そして神の栄光が啓示され、生きとし生けるものがその栄光を共に見ることになるという夢である。
Martin Luther King Jr.


今日は土砂降りの雨
目の前で、抱っこしているCocoが、私の顔を何度も見ながら、娘のベーコンを狙っている。

こんな平和な毎日が、ずっと続きます様に....

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色んな事が重なって、繋がって、素敵な誕生日になった。貴重なお時間をさいて、お祝いメッセージを下さった皆様には、本当に感謝している。

日本時間の17日に「東日本大震災こども支援募金チャリティーコンサート」を終えられ、八神純子さんと共に義援金を兵庫から東日本の子ども達へ届けられた大江千里さん。そのわずか、3日後のニューヨーク BirdlandでのLiveだった。

疲れを見せられる事も無く、伸びやかなハリのあるピアノ、心に響く音楽と、みんなを幸せにする千里さんの笑顔は、私の中で、平等である事を願うキング牧師と重なっていた。

本当にありがとうございました。

感謝

Satoko

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