\エッセイ一部公開①/「小豆島で15万円の空き家を買ってみた!」📕
~家を探した理由~
パートナーと横浜から小豆島に移住して2年。そろそろ2人だけの家が欲しくなった。私たちは移住してすぐ、他人と共同生活をする「シェアハウス」に入居した。
小豆島には現在4件のシェアハウスがある🏠
なぜ最初にシェアハウスに入ったかというと、基本「家具家電付き」であるため、引っ越してすぐ家電等を買いに行く手間とお金が省けるということ。
また、水道光熱費とWifi駐車場込みで、4万5千円という家賃がありがたく、本命の家が見つかるまではシェアハウスに住もうと思った。
ひょんな事から、そのあともまた別のシェアハウスに移り、他人のいる生活に慣れたものの、こりゃぁノーブラで過ごすのにも限界があるなぁ…と感じた。
私は家の中ではブラジャーを付けない派である。付けていると違和感で集中が出来ないのだ。🤣
普段からワイヤー入りのしっかりしたブラジャーは付けず、ユニクロの「ブラトップ」という柔らかめの素材で出来ているブラ付きのタンクトップを着ている。
が、もうカップがあるってだけで締め付けられている感じがして落ち着かず、室内で着たまま過ごすのはどうしてもいやだった。
よって、リモートワークは集中出来ないし、掃除も出来ないし、料理も出来ない。もうなんにもする気が起きない。(いつものことだけど・・・)
パートナーと2人だけの家であればそんな事は気にせずノーブラで過ごせるのだが、(そこから何かおっ始まるわけでもなし・・・)
シェアハウスではさすがにTシャツからの乳首ポッチリを堂々と出すわけにもいかないので、いつも前かがみで歩くか腕を組みながら喋るしかなかった。💦
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トイレに行くのもかなり面倒だった。古民家は湿気対策のためなのか、単に建付けが悪いだけなのかは分からないのだが、とにかく「隙間」だらけで風が入ってくる。窓を全て閉めているはずなのにカーテンが風でなびいてることもしばしば…。
小豆島は「地中海気候」と言われ暖かいイメージがあるが、とんでもない! 😭
冬は特産物のオリーブオイルが凍るほどの寒さ❄️になる。無印で買ったボディケアのホホバオイルも凍るので、使う前に毎回毎回湯煎していた。
さらに言えば、小豆島は昔「三世帯で住むのが当たり前」だったため、家族が増える度に増築に増築を重ね、「6LLDDK+離れ」みたいなわけわからん家が多く、なのにトイレが1個しかないため距離が遠い。🚻
私が住んでいたシェアハウスも部屋数が多く、30歩歩いて3枚は扉を開けなくてはたどり着けなかった。
寒さと距離の遠さでトイレに行くのが億劫になり、我慢しすぎたせいなのか?1年で5回も膀胱炎になった。
膀胱炎による苦しみはお分かりになるだろうか。膀胱炎になると10秒に1回トイレに行きたくなるほどの、「すさまじい尿意」が永遠に続く。30歩歩いて3枚扉を開ける…また30歩歩いて3枚扉を開ける…戻ってきたらまた尿意が来て…。さすがにしんどすぎた。
「もう! 部屋の中にトイレがあればいいのに!😭😭😭」
いっそのこと家を買っちゃおうか~?? と何度も思った。
だが私たちには致命的な点がある。そう、貯金が全然ないのだ。
2人とも33歳でいい年齢。何度も社会人経験があるにも関わらず、全財産20万円を常にキープしてしまうくらいにお金が貯められない性格なのだ。とてもじゃないけど豪邸には住めない。
あ、そうだ、小さい家ならありか。6LDKの大きな家とか求めていないわけだし、子どもを産む予定もない。
ということで、小さい家を探すことにした。
ちなみに小豆島では、「スーモ」のような住宅情報サイトが無いに等しい。
家を探すときには町が作った「空き家バンク」というサイトから探す。これが若干見づらく、見学するにもユーザー登録をわざわざ「書類」でする必要がある。
めんどくさいなぁと思った私は、SNSを駆使する世代らしく、
「小さい空き家の情報があったら教えてくださぁ~い🏠」
とインスタのストーリーにひたすら書きまくることにした。
すると、さっそくお友達から
「ちょうどいい物件があるから見に来ない?」
と連絡がきたのだった。
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7/28(日)11~16時
高松シンボルタワー1F
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あみーご