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映画レビューはじめました。 movie walker、Filmarks、映画.comでも公開しています。

記事一覧

メイ・ディセンバー ゆれる真実(2023)

Fan's Voice様にご招待いただき、試写会にて鑑賞いたしました。 舞台は事件の「その後」、13歳の少年と性交し獄中出産した実在の女性をジュリアン・ムーアが、その女性を…

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13日前
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大いなる不在(2023)

Fan's Voice様にご招待いただき、ジャパンプレミア試写会にて鑑賞いたしました。 幼い頃に母と自分を捨てた父が、事件を起こして警察に捕まった…。 曇天を貫く電波塔の下…

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3週間前
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ありふれた教室(2022)

邦題は『ありふれた教室』となっていますが、原題は「職員室」または「(教員以外も含む)職員の控室」というような意味だそうです。 そのことを念頭に置いて観ると、少し…

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1か月前
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青春18×2 君へと続く道(2024)

MOVIE WALKER様の試写会にご招待いただきました。 神楽座大好き。 まず、レビューが遅くなり、大変申し訳ございません。 劇場公開前に公開できる内容のレビューが書けませ…

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1か月前
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ドライブアウェイ・ドールズ(2023)

Filmarks様のご招待をいただき、試写会にて鑑賞いたしました。 ずばり、私はコーエン兄弟の映画が苦手です。 どれくらい苦手かというと、なぜそんなにも評価が高いのかが…

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1か月前
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四月になれば彼女は(2024)

試写会にご招待いただき、鑑賞いたしました。 映画が終盤に近付くにつれ、あちこちからすすり泣きの声が聞こえてきました。 隣の女性なんか鼻水ズルズルで、思わず二度見…

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2か月前
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悪は存在しない(2023)

J-WAVEさまにご招待いただき、J-me SPECIAL PREVIEW『#悪は存在しない』に伺いました。 折角誰よりも早く作品を鑑賞できるのだから先入観なく観たい、という理由で、事前…

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2か月前
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メイ・ディセンバー ゆれる真実(2023)

メイ・ディセンバー ゆれる真実(2023)

Fan's Voice様にご招待いただき、試写会にて鑑賞いたしました。

舞台は事件の「その後」、13歳の少年と性交し獄中出産した実在の女性をジュリアン・ムーアが、その女性を演じる女優をナタリー・ポートマンが演じ、取材を通して徐々に二人が同化していく…という、着想とキャスティングだけでご飯三杯お代わりできる痺れる逸品。

二人の女優が鏡を介して「同化」するシーンは確かに印象的でしたが、個人的に萌え

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大いなる不在(2023)

大いなる不在(2023)

Fan's Voice様にご招待いただき、ジャパンプレミア試写会にて鑑賞いたしました。

幼い頃に母と自分を捨てた父が、事件を起こして警察に捕まった…。
曇天を貫く電波塔の下、人気のない、静かな住宅街に滑るように入ってくる一台の車両、その影から突如現れた機動隊が一軒の住宅に一斉に突入する、サスペンスフルなシーンから始まるのは、「父の記憶の迷宮の旅」です。
物語は「認知症発症前の父と息子」「認知症発

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ありふれた教室(2022)

ありふれた教室(2022)

邦題は『ありふれた教室』となっていますが、原題は「職員室」または「(教員以外も含む)職員の控室」というような意味だそうです。
そのことを念頭に置いて観ると、少し違った見え方のしてくる作品です。

舞台は「窃盗事件が頻発している」中学校、「ゼロトレランス」を合言葉に、一部の教師による犯人捜しが行われています。
決定的な証拠も無いまま容疑をかけられた生徒が移民の子で、その保護者が学校に怒鳴り込んで来て

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青春18×2 君へと続く道(2024)

青春18×2 君へと続く道(2024)

MOVIE WALKER様の試写会にご招待いただきました。
神楽座大好き。

まず、レビューが遅くなり、大変申し訳ございません。
劇場公開前に公開できる内容のレビューが書けませんでした。

私は清原果耶さんを、極上のバニラアイスのような俳優さんだと思っています。
もちろん極上ですので単品でも十分勝負できますし、ちょっと良いレストランで最後に出てくるデザートのお皿では、色とりどりのケーキやフルーツの

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ドライブアウェイ・ドールズ(2023)

ドライブアウェイ・ドールズ(2023)

Filmarks様のご招待をいただき、試写会にて鑑賞いたしました。

ずばり、私はコーエン兄弟の映画が苦手です。
どれくらい苦手かというと、なぜそんなにも評価が高いのかがどうしても解らず、解りたくて、鑑賞可能な作品を片っ端から全部観た、それくらい苦手です。
批判をするにしても、観ていないものはできませんので。

『ドライブアウェイ・ドールズ』のオープニングは、私が恐れていた通りの「ローアングルの」

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四月になれば彼女は(2024)

四月になれば彼女は(2024)

試写会にご招待いただき、鑑賞いたしました。

映画が終盤に近付くにつれ、あちこちからすすり泣きの声が聞こえてきました。
隣の女性なんか鼻水ズルズルで、思わず二度見しました。
一方、私はうるっともできず、一生懸命頭を整理していました。

・なぜ、春は手紙を送って来たのか
・なぜ、藤代は手紙に対してリアクションしなかったのか
・なぜ、弥生には春の手紙の意味が解ったのか

プロット上重要と思われるポイン

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悪は存在しない(2023)

悪は存在しない(2023)

J-WAVEさまにご招待いただき、J-me SPECIAL PREVIEW『#悪は存在しない』に伺いました。

折角誰よりも早く作品を鑑賞できるのだから先入観なく観たい、という理由で、事前情報は殆ど入れずに行きました。
試写会応募の動機は、「ヴェネツィア国際映画祭銀獅子賞作品だから」ではありません。
「あの『ドライブ・マイ・カー』の次がこんなにも地味(失礼)なのは何故なんだ」です。

『ドライブ・

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