見出し画像

入院生活の思い出


皆様、本日もお疲れ様です。
随分と久しぶりの投稿になってしまいました。

更新していない間に色々とありました。
その詳細はそのうち更新しようと思いますが、
大きく変わったことといえばうつ病と適応障害になってしまい、
現在休職しています。
その話はまた詳しく書こうかと思います。

今日は別のお話。

私は、身体が強い人間ではないので
何度か入院した事があります。

最初はナースステーションの近くでせいしを彷徨ったりすることもありましたが、
回復してくると入院期間後半は個室じゃなく相部屋で
大体隣のベッドのおばあちゃんと
いつも仲良くなりました。

家族や友人が来る時以外は
みんな1人だからお互いがお互いの話し相手になって、
気持ちがほっこりする。

入院生活は病気や怪我で動けなかったりで時間は無駄に
過ぎてしまうこともあるけど、
おばあちゃん達との会話は楽しかったな

長く生きているから楽しかった事はや悲しかった事、
いろいろなお話を聞かせてくれます。

最近入院した時は、
ずっと「寂しい」「痛い」と泣き叫ぶおばあちゃんが
最初隣で、ベッドのカーテンから手を伸ばしてきたりして怖かったけど、
その次に隣に来たおばあちゃんは

「もうこの病院も常連になっちゃったわ。歳をとるといろいろなところが悪くなって大変ね。」
と不思議そうに笑うようなおばあちゃんだった。

孫が生まれたのよ。

と、教えてくれて、
ずっと大切に育ててきた娘さん、

結婚しそうな子じゃなかったのに遠くで素敵な人をいつの間にか見つけて結婚したの。
それで最近妊娠して、頑張ってたんだけどね、生まれたと思ったら赤ちゃんは結局死んでしまったの。それでも、孫の顔が見れたには嬉しかった。娘には幸せになってほしいわ。

という話を聞いて、幸せな家庭を築けたお母さんだったのかなと思った。

旦那さんは先に亡くなってしまって、今は趣味が楽しいけど、娘夫婦は遠くに住んでるからなかなか会えなくて寂しいって言ってた。
おばあちゃんの趣味は手芸で、刺繍をしたり、ニットを編んだり、マスクを作って、いろいろな人にあげたと言っていた。
私ができることはこれくらいしか今はないからって、写真を見せてくれながらニコニコお話してくれたんだ。

生まれた赤ちゃんに来てもらうためのお洋服やよだれかけ、そういうのもあって、見せてくれた。
もし、娘さんがまた子供を産む事ができるならぜひ使ってあげてほしいな。


一人でおうちにいるのは結構寂しいのよー 
って言うから、
「じゃあ、私が遊びに行きますね!」
なんて、言ったりして仲良くおしゃべりしてたんだ。

消灯時間が近づいて、おやすみなさいをしたけど、
「私は不良老人だから2時頃まで起きてるわ。ふふ」って楽しそうに笑ってた。

そのおばあちゃんは、思うように体が動けないこともあったから、
「お水買ってきてくれる?」
って頼まれて、なんだかおつかいに行くみたいで不思議な気持ちだったな。
私は血縁関係のあるおばあちゃんにそんなに会った事がなくて、
新鮮で楽しかったんだ。

そのおばあちゃんはちょっとした検査入院だったから、すぐに退院したけど、なんだか少し寂しかったな。いい事なんだけどさ。

最後は「また会えたらいいわね。ここが病院じゃなかったらもっとよかったのに」
とちょっと子供のように笑って、退院していった。

ただ入院先の病院でちょっと話しただけだけど、
実際におうちに遊びに行ったりして、
手芸教えてもらいたりしたかったなー。

今でも元気にしてるといいなあ。娘さんたちも幸せだと嬉しい。

なんか一人でベッドでのんびりしてたら思い出した。

入院はいいことではないかもしれないけれど、
悪いことばかりでもないのよね。


そんなちょっとした思い出話。


この記事が参加している募集

眠れない夜に

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?