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【複業作家の時間術】ほぼ日手帳で小説家になった話③ 〜夢を叶えつづける3つの方法〜

兼業作家である。

フルタイム労働の正社員で、公休は97日。月23日勤務の平均残業時間は20時間だ(ものすごくスピーディに仕事をしているため)。

『出版業界は厳しい、デビューしても会社は絶対にやめないでください』

という話を編集者からされる……というのはもう2000年代からそうで、いまや小説家志望者にとって「そんなの常識」の範囲である。働き続けなくてはいけない。しかし、本を出し続けない限りは小説家では居続けられない。

そういうわけで、「出版にむけた作業やWEB更新、その他ライティングの仕事などを会社勤めと並行して破綻なくスケジュールを組み、健康を維持する」ということが現代の小説家にとっては必須スキルとなってしまっている。キッツ。

私はこれに、ほぼ日手帳(カズン)を使っている。デビューまでに使用していたツールもこれ。

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前回、『ほぼ日手帳で小説家になった話』を投稿したところご好評(当社比)をいただいた。とりわけ、『ほぼ日手帳で小説家になった話②』は100個ちかくスキをいただいた。嬉しみ。

こんな情報で喜んでいただけるなら、と続編を書いてみようと思う。今回はわりと詳細なので途中から、低額ながら有料記事とさせていただきます。

・今まで書き上げた長編小説は3本(うち1本はデビュー作)
・イライラとパニックをよくおこす
・兼業フルタイムワーカー年休97日+有給

からはじめる商業デビューとそれからの話(首の皮一枚)。

もちろん、働きながら小説家として商業デビューを目指している段階にやっていたことの発展形なので誰にでも使える技のはず。

誰かの参考になればいいと思いつつ。


1、表紙に1年間の目標をデカデカと書く。

前回のポストと同様。基本的に、デビューまで書き続けることも大変だけれど、デビュー後に「2作目の壁」にむかって書き続けることも同じくらい、あるいはそれ以上に大変だ。なまじ成功体験があることも、「失敗したら恥ずかしい」という意識が働くことも。

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↑こんなかんじ。

だからこそ、「デビューまでとおなじ、淡々とした積み上げ」を続けることがものすごく大事になってくるんじゃないかと考えている(忘れがち)。

ただただ、書く。WEBページの向こうの読者のことを考えながら書く。それが編集者の目に止まるように書く。これを作戦の主軸から外してはいけない(人脈的なものが仕事につながるのは、画面の向こうの誰かに届くように書き続けていることが前提なのだ)。

そういうわけで、今年も「この1年でやるべき行動」、「得たい成果」、そういうものを手帳の一番はじめに書き付けた。もちろん、去年の目標よりも少しだけグレードアップしている。

キャラクター文芸の作品を書き上げたことがないので、書き上げよう。小説家になろう(最大手の投稿サイト)で高ポイントを達成しよう。背筋を伸ばそう(これは関係ないけれど健康維持に大事、アメコは猫背なのです)。

それを、日々手帳を開けば目につく場所に書いておく。これが、個人的には最も重要な『なりたい自分になる』ための手帳術だ。


2、行動記録をとる

「今日はサボってしまった!」

そんな思いに苛まれることがある。1文字も書かなかった、Webの更新が出来なかった、そんな日がある。私は「ああああもうだめ! だから俺はクズなんだ!!!」とパニックを起こしがちだ。

アホである。パニックを起こしている暇があれば書けと、私は当時の私にチョップをしたい。

ここで、毎日行動記録を取ることにした。

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ほぼ日手帳には、「ウィークリー」のページがある。タイムスケジュールを書き込めるようになっている。見開き1ページで1週間だ。

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↑こんな感じ(とてもよく眠っていることがわかる)。

「予定」ではなくて実際に行ったことを書く。叙情的なものを一切挟まない日記みたいなものだ。何日の何時は何をしていたか、をひたすら書く。

会社で一息入れている30秒くらいとか、家で気持ちを切り替えたい(この気持ちを切り替える、とは主にTwitterを閉じる作業だ)時に、この起きたことを淡々と書く作業をすることがおすすめだ。

これにより、「本当にサボっていた」のか「ほかの有益なことをしていたのをサボりと認定していた」のか「会社が忙しい」のかを可視化することができる。

アメコはワーカホリック気味でそれで何度か倒れているので、この「可視化」はとっても重要だった。

形のない不安ってやつは毒状態のステータス異常みたいなもので、気づかないうちに体力や健康を蝕んでいく。行動記録によって、兼業作家の命綱ともいえる「心身の健康」を手に入れろ!!

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