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着地

気づいた時
スマートフォンから私がこちらを見ていた
色も陰影も落ちてしまって
表情すら滑り落ちてしまった様だ

その顔を見る
誰だとか異様だとか怖いとかましてや美醜とか
そんな客観性はなく
それが反射だとも思わない

私はそんな顔で世界を見
自分を見ている

今この瞬間が
只この瞬間だ

それが世界で

「心」がないだけだ

「心」があると即ち
世界は別次元となる

私は世界の一部になっただけだ