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季節の途中

このところ、身体の不調に囚われている。
持病のリウマチが再燃したのか?と疑う反面、季節の変わり目のせいかとも思う。

昨年の5月には、近くの公園でピクニックをしたから、今年もするぞとワクワクしていたのに、春を楽しみきれないまま、低空飛行モードになってしまった。

身体が重く、疲労感がなかなか取れない。
散歩と軽い運動を習慣にしているのに、それも気が乗らなくなってきた。
最近少し忙しくしていたので、ちゃんと休まないといけないかと思い、今日は一日家に居ることにした。

そう決めたら、自分を慰めた気持ちになり、ほっと一息に豆おかきを喰んだ。はーあ。と心の力を抜いた瞬間、ん?、と違和感。
口の中に血豆があった。おかきの豆かと思ったら、血の豆だった。口内炎は嫌というほどできてきたけれど、血豆を発見したのは初めてで、少し焦る。
「単なる血豆だ」と思う反面、「悪性の何かだったらどうしよう」と考えてしまう。だめだだめだと思いながら、ついネット検索してしまう。案の定、「単なる血豆」という記述と、その下に「病気の可能性」も追記されていた。
低空飛行の時には、視界が濁っているのだから、「病気なのかなあ」という思考が粘着性を帯びてしまい、さらっと流れていかない。加えて、口内の違和感というものは、やたらと気になるのだ。
せっかく身体を休めようと決めたのに、悩みが増えてしまった。

身体と心の重さに預けて、ベッドに横たわる。
ふと、窓を見る。
窓の外は、吸い込まれそうな青空と強風。

空高く飛びたい心と季節に揺らぐ身体が、どこかシンクロした。

不条理に思われる現状も、実は自然の理の中に居るのかなぁと、ふと思った。