雨宮そら

日常のなかで気づいたことや感じたことを つらつらと書いております📝

雨宮そら

日常のなかで気づいたことや感じたことを つらつらと書いております📝

マガジン

  • 連載小説『ぬくもりの朝、やさしい夜』(仮)

    ずっと温めつづけている物語です。しばし扉を閉めておりました。でもまた動き出しそうなので書いてみます。どこに辿り着くのか見守ってくださると嬉しいです。

  • 創作「Letter」

    創作と日常の間らへん

  • 小説『青の音』

    「あの世の空はこの世の空よりも美しいと思いますか?」 とある少女、百音に投げかけられたその一言が主人公、律の心を大きく揺さぶる。 ふたりが抱えていたのは氷となった辛い「生死の記憶」だった。 氷が溶け出したとき、彼らの目に映ったのは…。 高校生のふたりが彼らなりの「自分の生きる意味」を見つける物語。

最近の記事

  • 固定された記事

noteを読んでくださった方へ〜自己紹介〜

はじめまして! 「雨宮そら」と申します😊 プロフィールにも書いてある通り、 今まで主にインスタとアメーバブログの方でブログの執筆をしていました。 そしてこの度、noteでもブログを投稿することになりました! 過去の80投稿を一気に投稿しましたので わたしのnoteをご覧になってくださった方に 困惑させてしまっては申し訳がない…と思い、 今回はnoteで雨宮を知ってくださったみなさまに 簡単に自己紹介をさせていただければと思います! 名前は「雨宮そら」という名前で活動して

    • 連載小説「ぬくもりの朝、やさしい夜」(仮)

      投稿3 診察室を出るともう窓の外は暗くなっていた。その日の時間の流れは本当に早かった。わたしはなぜか吸い込まれるように真っ暗な闇の映る大きな窓に向かった。鏡のように自分の姿がはっきり映った。それは確かに自分だったけれど、どこか違う人にも感じた。「なぜ山に行ったの?」そう心の中で尋ねてみた。もちろん何の声も聞こえなかった。瞳をじっと見つめた。黒い窓に映るわたしは、下瞼に涙を溜め込んでいた。そして止まるほどゆっくり瞬きをした。一粒の大きな涙がわたしの頬を流れいくのを見た。「泣い

      • 連載小説「ぬくもりの朝、やさしい夜」(仮)

        投稿2 佳奈ー病院2ー はっとした。空の青はまだわたしをじっと見つめていた。あの声は誰だったんだろう。手先が無意識にぴくりと動いた。そっと指を手のひらに集めてみる。するとまるで関節が凍ってしまったかのように、あまりにもぎこちなく動いた。指を曲げるだけで精一杯だった。 足を動かしてみることにした。でもおかしい。動かない。足ってどうやって動かすんだっけ。そんな疑問を生まれて初めて持った。すると機会音がぴっぴっとかすかに鳴り始めた。 機会音は少しずつその間隔を狭めていき激し

        • 連載小説「ぬくもりの朝、やさしい夜」(仮)

          投稿1 佳奈 目を開けると空、雲 途方もない青 このままずっと見ていたい 温かい背中 覆い被さる綿 たんぽぽの綿毛に包まれてるみたい その瞬間 わたしがわたしであることを きっと生まれて初めて 忘れられた 佳奈ーてのひらー それは今朝のようにも感じるし、 昨日のようにも感じる。 不思議なことに数日前にも 数ヶ月、数年前にすら感じる。 葉に落ちる水の音を聞いていた ひとつ、ふたつ、みっつ だんだん増える水の音 さわっと首に冷たい風が触れる わたしはただそれを感じてい

        • 固定された記事

        noteを読んでくださった方へ〜自己紹介〜

        マガジン

        • 連載小説『ぬくもりの朝、やさしい夜』(仮)
          3本
        • 創作「Letter」
          8本
        • 小説『青の音』
          19本

        記事

          創作「Letter」-end

          おかえりなさい ただいま 元気? うん。だいじょうぶ。 待ってたんだよ。ずっと。 ごめんね どこに行ってたの? 探しものをしてた どうしてひとりにしたの? あなたを守りたかったから どうして守るの? あなたが大事だから わたしも守る あなたがいるだけで私は守られてる 探しもの、また行っちゃうの? うん。行かなきゃいけなくなったらね。 またひとりなの? ごめんね。 ほら、見てごらん 私たちはまたこの森に帰ってこれる 離れ離れでもこうしてまた ここで会うことがで

          創作「Letter」-end

          こころがうごくとき

          昨日の夕方 締め切っていた病室のカーテンを ほんの少しだけ開けてみた 理由はよくわからない カーテンを開けたその瞬間 夕日の光が一気に部屋に入り こもれびの影が 白い壁にゆらゆらと映った しばらくの間 ただ眺めていた 窓の外のたくさんの緑と 差し込む夕日 微かな風の音で揺れる こもれびの影 「きれい」と思った 本当に久しぶりに こころが動いた 「感情がわからなくなる状態」 お医者さんから 入院するときそう告げられた 感情(empathy)の頭に 否定の意味がつく 無感

          こころがうごくとき

          お久しぶりです。雨宮です。実は体調を崩してしまい長らく執筆ができずにいました。今は一旦全てお休みをしていてゆったりと過ごしています。いつも応援してくださる皆様、本当にありがとうございます。ブログはまたぼちぼち再開していきますので、お越しくださると嬉しいです。ではまた🌷

          お久しぶりです。雨宮です。実は体調を崩してしまい長らく執筆ができずにいました。今は一旦全てお休みをしていてゆったりと過ごしています。いつも応援してくださる皆様、本当にありがとうございます。ブログはまたぼちぼち再開していきますので、お越しくださると嬉しいです。ではまた🌷

          創作Letter

          日に日に、弱っていくのがわかる できないことが増えていく 焦りも不安も増えていく 希望が遠く遠くに行ってしまう できたことが分からなくなる わたしってどうやって歩いてたんだっけ どうやって食べてたんだっけ どうやって話してたんだっけ どうやって笑ってたんだっけ 今わたしは何をしているのだろう この声は誰の声なんだろう この指を動かしているのは誰なんだろう 横になっているのは? 泣いているのは? 息をしているのは? だれ?だれなの?

          「笑い話の日」までの日

          こころにぐっと負荷がかかると そのときはもちろん苦しいけれど 負荷を乗り越えて回復するまでも 結構苦しかったりする 「いつかは笑い話になる」 そう思い、そう願い、 時が解決するのを待つ それはかなり大変なことだ 「笑い話の日」を迎えるには 強い信念が必要なんじゃないかと 最近よく思う 「時」は何もしなくても 前へ進んでいってくれる 後ろへ進むことはない でもこころは後ろに進むことができる 記憶がそうさせるのだろうか なんども、なんども 同じ過去を繰り返し再生しては な

          「笑い話の日」までの日

          創作「Letter」

          5/21 気づいたら森の中にいて 声をあげて泣いていたんだよ 「どうしたの?」って 聞こうと思ったのに あなたはもういなくなってた ずっと一緒だったのに ひとりになったの うしろを振りかえったら 知ってる場所だった 帰るべきところを 知ってる場所だった 「前へ、前へ」 そう誰かに言われたから 手足を動かしてみた わたしはまた痩せていた アリがいた 小さくて無数のアリが せかせかと歩いていた アリの行列を追いかけた そしたら途中で見失って 身体も疲れたから座り込んだ

          創作「Letter」

          ふたりで食べるアイス

          「コンビニ行かない?アイス食べたい」 お風呂上がりの夜10時すぎ 「準備できたら行くわ!」 と言ってくれる友人がいる 1人で食べるより 彼女と食べたかった 実家の目の前に住む彼女 小学6年生のとき 転校して来てからずっと わたしの大切な友だちで いてくれている 強くてしなやかで なのに繊細な優しさもある そんな人なかなかいないんだと 大きくなるほどに思う 2人で歩きながらアイスを食べた 彼女は大好きなスイカバー 私は大好きな板チョコアイス 色々あったわたしに 変わら

          ふたりで食べるアイス

          創作「Letter」

          5/19 調子はどう? わたしはだいぶ取り戻して来たかな... 今日は久しぶりのアルバイト わたしはあの場所が本当に好き 色々あったけどさ あなたの声を聞こうと それだけを努力しているよ 今、お弁当を食べてるんだけど 昨日肉じゃがを作ってそれだけ詰めたの すごく美味しい。 わたしは自分の作る肉じゃがが1番好き 自画自賛しちゃうもん あなたにも食べてほしいな あなたにはきっと わたしがお料理をする姿なんか 想像できないでしょうね

          創作「Letter」

          創作「Letter」

          5/8 ねえねえ何がしたい? 何が欲しい?何が食べたい? あなたの声がさ、 あんまり聞こえなくて 何してる? ぼやぼやってしちゃってるんだよね いろんなことが。 あのね、昨日20代の女の人が マンションで男の人に刺されたんだって 男の人、「めちゃくちゃにしたかった」って。 女の人、何を思っていたかな。 女の人のことが大切な人たちも 心を刺されてしまっただろう。 どうしてこんなことが起こるんだろう。 地球史でいくつもの生物が生まれ、 そして絶滅していった。 過酷な環境に耐

          創作「Letter」

          創作「Letter 」

          5/5 今日はダンスのイベントに行ったよ あなたが大好きなテーマパークダンス、 たくさん観れたよ 懐かしい曲が流れたときは 思わず涙が溢れ出て来たよ あなたのことを思い出したよ 一緒に観ているみたいだったな またステージに立ちたいなって そんな日が来るのかなって期待しちゃった 「生きてる」って表現 わたしは大好きなんだ

          創作「Letter 」

          創作「Letter」

          5/3 今日は生まれて初めて演劇を観に行ったよ 大好きな方のお芝居を初めて観たよ かっこよかったな...本当に。 演劇ってすごい。表現が直に伝わってくる。 あなたはどんな気持ちで観ていたのかな。 「女の子」にはあなたを当てはめていた。 だから涙が出てきたのかもしれない。 「どこに行ったってなんだって起こるんだな」 この言葉がわたしを掴んで離さないの。 また言うね、生きててよかった。 心地よく疲れてる。このまま寝てしまいたい。 あなたと森に行けるのがすごく嬉しいの。

          創作「Letter」

          創作「Letter」

          4/30 書くことはできる 書きたい気分 気持ちが落ちて落ちて 横になってる 薬飲もうかな、迷うな よくわからない涙が出てくる 疲れてるらしい 疲れたのか、わたし 知ってる、知ってるけどさ 辛い 苦しい 悲しい 悔しい 起き上がれるかな 夜ご飯食べようかな お腹すいてないけど 食べたらお薬飲んで寝ようかな また怖い夢見ないかな いつも同じ怖い夢 解離する夢 わたしが1番怖いのは 解離することなんだ 悪いことじゃないって頭ではわかってる そんなに怖がる必要はないことも でも嫌な

          創作「Letter」