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太陽に憧れた月のお話☾ ໋꙳

昔から太陽に憧れていた。

明るくて前向きで、みんなに人気があって
私はそれをいつも横で見ていた。



〝明るくてポジティブになりたい〟

そう思ったのは私が小学生の時だった。

クラスで中心にいるのは明るくて活発な子。

なんだか楽しそうで、幸せそうで…
私もポジティブになればあんな風に人気で、楽しく幸せになれるのではないか、と思った。



その頃の私は今よりも人見知りが強く、それもやめたかった。

ネガティブで引っ込み思案で、根暗な人間だった。
根暗(暗い)=面白くない、場を盛り下げてしまう可能性のある存在になることがあるのではないかと思っていた。


そうして、まずは人見知りを改善することから始めた。
〝人見知りは良くない〟と思っていたからだ。


そうして徐々に変わっていき、
現在は『全然人見知りだと思わなかったです』と、言われるまでになった。
とはいえ、初対面でも難なく打ち解けられるかというと、そうでもないのだけれど。


人見知りを軽減することには成功した。
ただ、〝ポジティブになりたい〟は難しかった。


大人になってもずっと生きづらさを感じていた私は、ある本に出会った。
それが私を心についての学びの世界へ導いていった。



何年もの間、様々な学びに手を出したが大きな変化は感じられず…
その内容を学ぶことは楽しかったけれど、ここで要らないはずの思い込みも作られてしまった。
それが簡単に言うと〝ポジティブでいる〟〝いい気分でいること〟だ。

この思い込みが自分を苦しめるものになってしまい、毎日苦しい思いをして過ごしていたある時、


本当の幸せを手に入れられる鍵に出会った◝✩



これまであった自分の殻がどんどん壊れていくように、
徐々に本来の自分が現れ出した。
そして、生きづらさはほぼなくなった。


だけれども、覚醒するような感覚はなく、また行き詰ってしまった。

自分がどうしたいのか、この現状でどうすれば良いのか…自問自答しても答えが出なかった。




そんな時また、ある事がきっかけになり、



𓈒𓍯

〝ネガティブでもいいじゃん〟

と自分に言ってあげられた。



そうしたら、涙が溢れてきた。( ˘˘̥ )



ずっと〝そのままの自分で愛されたい〟〝そのままの自分で上手くいってはダメなの?〟


そう思い続けて来たのにも関わらず、
何処かで〝ネガティブは悪い〟〝ネガティブは暗い=周りの人も不快にする=嫌われる〟
と、自分の一部である気持ちなのに、悪者に仕立てあげ全く受け入れていなかった。


こりゃ苦しいわけだ。


ここで補足しておくと、
ネガティブを受け入れるなどの扱い方は知っていて、受け入れていると思っていた。

だが、ここにきて完全に自分の表面だけが受け入れてる状態だったのだと気付いた。
(本当の自分は受け入れてあげられていなかった、むしろ何処かにいって欲しいと思っていた)




太陽=明るい、活発、好かれる、人気者

そんなイメージから
そうなりたい⇒そうなった方が幸せなのだ

と長年の思い込みが当たり前になっていたが、




〝私はずっと太陽を目指していたけれど、本当は月だったんだ〟

と気づいた。


今、私が好きで求めているものは王道ではない側で、
〝王道を太陽とすると反対側は月〟というところから こう思ったのだ。



昼間の月は太陽の影に隠れて印象があまりないけれど、
月のホームグラウンドは夜だ。


これからは月として夜空で輝いて生きていこう。






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