Shin-ichiro Togashi

世の中の森羅万象をそこはかとなく書いていきます。

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最近の記事

映画観ました報告『ぼくたちの哲学教室』

日頃映画を見ない私の映画見ました報告。 今日みた映画は、北アイルランドのドキュメンタリー映画『ぼくたちの哲学教室(YOUNG PLATO)』。 https://youngplato.jp/ カトリックとプロテスタントの宗教紛争の記憶が残る北アイルランド・ベルファストの男子小学校でケヴィン校長が子供たちになぜ怒りをぶつけ合うことが起きるのか、なぜ人は憎しみ合うのかを子供たちに問いかけ、意見の相違を乗り越えるヒントを与えていく。 学校行われている子供たちの日常での衝動や争

    • 映画見ました報告『目の見えない白鳥さん、アートを見に行く』

      日頃映画を見ない私の映画見ました報告。 今日みた映画は、日本のドキュメンタリー映画『目の見えない白鳥さん、アートを見に行く』。 https://shiratoriart.jp/ 全盲の白鳥建二さんが、友人たちとともにアートを鑑賞していくなかで、言葉によるアート鑑賞という体験を生み出し、人間同士の豊穣な会話の様子を綴った作品。 ひとつの絵を友人たちと共に鑑賞する白鳥さん、全体からディテールまでのイメージと人それぞれのその絵の解釈を頭の中でイメージし、それを楽しむ白鳥さん

      • 「セガハード戦記」に自分のもうひとつの世界線を見る

        セガの奥成 洋輔さんが書いた「セガハード戦記」。 https://amzn.asia/d/gHMPBXS セガが約20年にわたりマーケットに送り出したゲームハードの歴史とセガという企業がゲーム業界の中で果たしてきた役割を綴った書籍。 ハード一つ一つの登場した背景と1980年代から1年1年のゲーム業界の進展を21世紀まで記述しているのが興味深く、一気に読み終えた。 実は自分自身、大学の新卒時にセガサターンを発売したばかりのセガエンタープライゼスに就職が内定していた。

        • 映画観ました報告『生きる LIVING』

          日頃映画を見ない私の映画見ました報告。 今日みた映画は、イギリス映画『生きる LIVING』。 https://ikiru-living-movie.jp/ 黒澤明監督による「生きる」(1952)をカズオ・イシグロの脚本により、イギリスでリメイクした作品。 余命6ヶ月と宣告されたロンドン市役所の市民課長ウィリアムズ、迫る死期に恐怖を抱き、刹那にさいなまれるも部下との交流から自らの生きる意味を見直し、人生の最期に生の輝きを放つ姿を綴った映画。 生が有限であること、いつか

        映画観ました報告『ぼくたちの哲学教室』

          映画観ました報告『紅花の守人 いのちを染める』

          日頃映画を見ない私の映画見ました報告。 今日見た映画は「紅花の守人 いのちを染める」。 https://beni-moribito.com/ 山形在住の監督・プロデューサーにより4年間の撮影期間をもとに作られたドキュメンタリー。昨年ポレポレ東中野で上映され、4ヶ月の時を経て山形でも上映されている。 舞台は山形市七浦、小学校の学区が隣なので土地勘のある舞台。 一度は戦争で絶えた山形の紅花栽培の復活と、紅花染の伝統をつなぎ続ける生産者、染物職人たちの活動を追いかける内容。

          映画観ました報告『紅花の守人 いのちを染める』

          電子ノート『フリーノ』で学びを加速させる

          電子ペーパー搭載の電子ノート端末をまた買っちゃいました。 製品名はKING JIMの「フリーノ」。 https://www.kingjim.co.jp/sp/freno/ すでに販売終了がメーカーより発表されているのですが、なんとか流通在庫を発売時の販売価格の半分以下である2万円切りでゲットすることが出来ました。 紙だとかさ張って、そのうちどこかに消えてしまう「メモ」。 その「メモ」をしっかり残して、後でも参照できるようにしたい。 特に現在ビジネススクールでMBA講

          電子ノート『フリーノ』で学びを加速させる

          最期まで貫いた闘魂

          アントニオ猪木さんが亡くなられた。 実際にお目にかかったのは、たぶんPRIDEやDynamite!の興行の時、スタンドで見たことがある程度。もしかすると仕事に絡んだ記者会見で、遠目に見ていたことがあるかもしれない。 しかし、小さいときからずっとその姿を追いかけていた。 小学校の時、新日本プロレスでスーパー・ストロング・マシンや維新軍と戦い続けた正義のヒーローとしての姿、中学校のときは政治家として国を股にかけて平和外交を貫いた姿、その後も格闘家として、格闘技界の精神的支柱

          最期まで貫いた闘魂

          映画観ました報告『スープとイデオロギー』

          日頃映画を見ない私の映画見ました報告。 今日みた映画は、『スープとイデオロギー』。 https://soupandideology.jp/ 大阪出身の在日コリアン ヤン・ヨンヒ監督によるドキュメンタリー映画。 済州島での島民武装蜂起と島民の虐殺が行われた「済州島四・三事件」の渦中にいた監督のオモニ(母)は大阪で朝鮮総連の活動に参加し、息子たちを北朝鮮の帰国事業に参加させ、年金生活を過ごしていても北朝鮮の息子たちに仕送りを続けていた。 アルツハイマー病を患い、徐々に記憶が

          映画観ました報告『スープとイデオロギー』

          映画観ました報告『長崎の郵便配達』

          日頃映画を見ない私の映画見ました報告。 今日みた映画は、『長崎の郵便配達』。 ローマの休日のモデルとなったと言われる、ピーター・タウンゼント氏が長崎の被爆体験者谷口稜曄さん(作中ではスミテルさん)へのインタビューを元に書き上げたノンフィクション小説『THE POSTMAN OF NAGASAKI』(1984)をきっかけに、その娘イザベラ・タウンゼントさんが父とスミテルさんの足跡を追いかけ、長崎を訪れ、父親とスミテルさんが生前伝え残してきた平和への思いを追体験するドキュメン

          映画観ました報告『長崎の郵便配達』

          映画観ました報告『FLEE フリー』

          日頃映画を見ない私の映画見ました報告。 今日みた映画は、『FLEE フリー』。 https://transformer.co.jp/m/flee/ デンマークに住み、アフガニスタン難民でゲイである主人公アミンが、少年時代を過ごしたソビエト侵攻とムジャヒディンとの内戦の最中、どのように家族と共に故国を逃れ、自由を得るに至ったかを本人の言葉から綴るアニメーション。 しかし、アミンは架空の人物ではなく、実在の人物、本人が語る言葉も本人のもの。しかし本人や家族などに危害が及ぶお

          映画観ました報告『FLEE フリー』

          映画観ました報告『20歳のソウル』

          日頃映画を見ない私の映画見ました報告。 今晩みた映画は、『20歳のソウル』。 https://20soul-movie.jp/ 市立船橋高校の吹奏楽部、野球部の応援歌として歴代受け継がれている「市船soul」を作曲した浅野大義さんの高校生活から二十歳で夭折するまでの人生を綴った作品。 高校時代のストーリー、音楽大学に入ってからのストーリー、病魔に冒されてからのストーリー。この3つのストーリーの中に込められたメッセージは「今を生きる」そして「生き切る」こと。 人はその死

          映画観ました報告『20歳のソウル』

          映画観ました報告『PLAN 75』

          日頃映画を見ない私の映画見ました報告。 今日みた映画は、『PLAN 75』。 https://happinet-phantom.com/plan75/index_sp.php 倍賞千恵子主演。 超高齢化社会への解決策として、国家が75歳以上の人間が自らの生死を選べる法律「PLAN 75」を定める。社会からの隔絶を感じた主人公ミチがPLAN 75の適用を選択し、死に向けた一日一日を過ごす中で見つけた生の意味を綴るドラマ。 そして、ストーリーはひとつではなく、ふたりの登場人

          映画観ました報告『PLAN 75』

          映画観ました報告『エリザベス 女王陛下の微笑み』

          日頃映画を見ない私の映画見ました報告。 観た映画は、ドキュメンタリー『エリザベス 女王陛下の微笑み』。 https://elizabethmovie70.com/ 在位70年を迎えるイギリス エリザベス女王の人生を様々なキーワードに基づいた章立てで振り返るドキュメンタリー。 戴冠式の映像、若き頃のエリザベス女王が船上で鬼ごっこをする映像、母としての側面を見せる映像、様々な女王の側面が貴重な映像と共に観られる。 しかし、時代の明記なく、いろいろな年代に映像が飛んでいく

          映画観ました報告『エリザベス 女王陛下の微笑み』

          映画観ました報告『ショーシャンクの空に』

          日頃映画を見ない私の映画見ました報告。 今晩みた映画は、『ショーシャンクの空に』。 妻とその愛人を殺した罪で冤罪でありながらも終身刑で投獄され、苛烈な環境の中で生きる主人公が、希望を捨てることなく生き続けて、未来をつかみ取るまでのドラマ。 発表から28年を経て、デジタルリマスター4K版がこのたび上映。 https://www.culture-ville.jp/shawshank4k 自分の観た映画館では4Kではなく、2K(HD)上映だったが、映画館でも、テレビやVO

          映画観ました報告『ショーシャンクの空に』

          映画観ました報告『アライブフーン』

          日頃映画を見ない私の映画見ました報告。 今晩みた映画は、『アライブフーン』。 https://alivehoon.com/ 市販改造車のドリフト競技チームにeSportsレーシングで日本一の腕前を持つ主人公の大羽紘一が加入、それまでコミュニケーション下手で仲間に信頼されることがなかった主人公が仲間との絆を結び成長していくドラマ。 心の成長というストーリーが大きな幹として存在しているが、そのストーリー性を楽しむだけでは、ほかの映画やドラマと変わらない。 この映画のもっ

          映画観ました報告『アライブフーン』

          映画観ました報告『マイ・ニューヨーク・ダイアリー』(原題:My Salinger Year)

          日頃映画を見ない私の映画見ました報告。 今晩観た映画は、『マイ・ニューヨーク・ダイアリー』(原題:My Salinger Year)。 https://bitters.co.jp/mynydiary/ J.Dサリンジャーの出版代理店に就職した詩人を志す主人公の女性(ジョアンナ・ラコフ)が、心を動かされ、サリンジャーとの電話での交流を通し夢を追いかけることの重要さに気付き、羽ばたいていく過程を綴った実話を映画化した作品。 ジョアンナは自ら作家になる夢を抱えながら、恋人と距

          映画観ました報告『マイ・ニューヨーク・ダイアリー』(原題:My Salinger Year)