映画観ました報告『PLAN 75』

日頃映画を見ない私の映画見ました報告。

今日みた映画は、『PLAN 75』。
https://happinet-phantom.com/plan75/index_sp.php

倍賞千恵子主演。
超高齢化社会への解決策として、国家が75歳以上の人間が自らの生死を選べる法律「PLAN 75」を定める。社会からの隔絶を感じた主人公ミチがPLAN 75の適用を選択し、死に向けた一日一日を過ごす中で見つけた生の意味を綴るドラマ。

そして、ストーリーはひとつではなく、ふたりの登場人物がパラレルに登場し、社会的弱者に寛容ではない社会への矛盾を感じながら過ごす姿を表現している。

冒頭は衝撃的なシーンから始まる。津久井やまゆり園の障害者殺傷事件を彷彿とさせるオープニング。
生と死の選択の葛藤で全編が展開されると思っていたが、血なまぐさいシーンから始まることに大きな衝撃を受ける。

社会的弱者は社会にとって困った存在であると言葉にせずとも、暗黙の了解として我々は片づけてしまってはいないか？

弱者に表向き寄り添っていても、それは弱者を社会の中心から排除するためが故の行動ではないか？

少子高齢化が進む日本の中で、自己責任の名のもとで弱者や競争に破れたものは社会から排除されかねない危うさを感じながら自分たちは生きている。不寛容な社会は未来がある社会なのだろうか？

自分が老いたときに社会の中でどのような存在として、自己を定義し生きていくべきなのかも考えさせられる映画だった。