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「セガハード戦記」に自分のもうひとつの世界線を見る

セガの奥成 洋輔さんが書いた「セガハード戦記」。

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セガが約20年にわたりマーケットに送り出したゲームハードの歴史とセガという企業がゲーム業界の中で果たしてきた役割を綴った書籍。

ハード一つ一つの登場した背景と1980年代から1年1年のゲーム業界の進展を21世紀まで記述しているのが興味深く、一気に読み終えた。

実は自分自身、大学の新卒時にセガサターンを発売したばかりのセガエンタープライゼスに就職が内定していた。

セガに入社が決まったことで一旦は就職活動を終えたのだが、通信放送業界への想いが捨てきれず、セガを辞退することになった。

セガには海外のアミューズメントテーマパークの立ち上げ要員として採用されたのではないかと自分では思っているのだが、その後のセガのリストラ、ゲームハードからの撤退の歴史を考えると、セガを選んだ自分の人生は現在とは全く違うものになっていただろう。

もしセガに自分が入社していたらという世界線を想像しながら、この本を読むと違う自分の違う人生が見えてきて興味深かった。

あれから四半世紀以上の時が過ぎた。今もセガのゲームを楽しむ自分がいる。ゲームハードから撤退してもエンターテイメントを提供しているセガと人生の転機であった記憶を呼び起こしてくれた奥成 洋輔さんに敬意を表したい。

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