猫づくしのもふっとアンソロジー
こんにちは、天音です。
今日の読書感想は、講談社『ニャンニャンにゃんそろじー』。
図書館の福袋で出会った本です!
小説とエッセイが収録されていています。
福袋の説明が「さくっと読める動物の話」というだけあって、すいすいと気負わずに読めました。短編が収録されているアンソロジーのいいとこでもありますよね。
小説が5話収録されています。
有川浩さん『猫の島』
蛭田亜紗子さん『ファントム・ペインのしっぽ』
小松エメルさん『黒猫』
真梨幸子さん『まりも日記』
町田康さん『諧和会議』
そして漫画は4話。
ねこまきさん『猫の島の郵便屋さん』
北道正幸さん『ネコ・ラ・イフ』
益田ミリさん『鈴を鳴らして』
ちっぴさん『ヅカねこ』
小説と漫画が交互に来る構成になっていました。
それもあってテンポ良く読み進めることができましたね。
わたしは最初の話である有川浩さんの『猫の島』がとても好きでした。
この話が一番手だったからこそ、このアンソロジーに引き込まれたのかもしれません。
猫の島に行った家族と不思議な老猫のお話で、心がきゅっと温かくなりました。
あと、北道正幸さんの『ネコ・ラ・イフ』もシュールでおもしろかったです。2ページ目の飼い主とお散歩をしている猫で「あれ?」となったんですが、3ページからもう「ん?? ふふ、なんだこれ?」と……。
気になる方はぜひ読んでみてください。
SFっぽい不思議な話から、心に染みる切ない話まで。
ストーリーの系統はさまざまですが、どこまでいっても猫がいます。
どのお話も猫が出てきます。当然。
子猫、老猫。黒猫、ぶち猫。
文字で物語を楽しみましたが、なんだか読み終わった後はもふもふの猫を全力でなでくり回したような感覚に襲われました。
どちらかといえば犬派のわたしを、ここまで没頭させるとは。
おそるべきねこ。
ねこの魅力・魔力の一端を味わえる本だと思います。
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