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斉藤洋『ルドルフとイッパイアッテナ』
こんにちは、天音です。
久しぶりの「五十音順作家巡り」。
今回は「さ」の作家さん。
斉藤洋さんの『ルドルフとイッパイアッテナ』(講談社文庫)です。
●あらすじ(裏表紙)
ひょんなことから長距離トラックに乗って東京にやってきてしまった、小さな黒ねこ、ルドルフ。人間の字の読み書きができるボスねこ「イッパイアッテナ」たちと出会い、思いがけないノラねこ生活がはじまった。
私は大人なんですが、この本は読んでよかったです。
なんというか幼少期の読書体験のような本でした。
本音を言うと小学生の頃に読みたかったけれど、今読んでも十分に面白かったです。
登場人物が猫だからか、変なツッコミを入れずにただひたすら物語を楽しめました。人間だと知らない間に反抗的に読んでるみたいですね……。
別のところで反省です。
今回初めて読んだ『ルドルフとイッパイアッテナ』。
とても有名な名作ですので、子供の頃に読んだことのある方が多いのではないでしょうか。
正直私も読んでなかったのかよという気分です。
実はこの本は小学生の頃に塾のテストの問題文として出題されていて、一度会っているんです。
テストの時に読んだ“俺の名前はいっぱいあってな“というセリフが強烈で、ずっと覚えていました。
問題文で読んだだけですが、とても面白かったという感覚は残っています。今度読もう今度読もうと思っていたら10年以上経っていました。早く探していればよかったです。
ノラ猫の社会を描いた児童文学ですが、優れた作品は種族年齢に関わらず胸を打つもの。
ボス猫と迷い猫のお話。しかしここには家族、友人、生、教養、喪失などあらゆる人生で大切にすべき要素がぎゅうぎゅうに詰め込まれていました。
児童文学なだけあって大人は数時間で読めるでしょう。
しかし短い読書時間に関わらず、とても濃厚な読書体験ができるはずです。
大人が読んでも素晴らしい。
しかしやはり子供にこそ読んで欲しい本ですね。
そりゃあ問題文で出すわという気持ちです。
だって面白いもの!
たくさんの子どもに知って欲しいと思います。
ぜひこの本をしっかり読んで、キョウヨウある人間の大人になって欲しいですね。
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