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2023年11月 「おすすめの本」

こんにちは、天音です。

今日の記事は「11月のおすすめ本」。
読了本ではなく、おすすめ本としているのは、最近は流し読みをすることも多く、読了本としてしまうとしっかり紹介ができないからです。

やっぱり自信をもって紹介したいですからね。

いちおう、数値としての11月の読了本は19冊となります。
触れた本の数なのであまり意味はないです。
ブクログでしているこのカウントは、自分があとで見て触ったことのある本かどうかわかるためという側面もあるので……。

さて。
今回みなさんにおすすめするのは、それらのなかの5冊。

好みの本と出会うのはなかなかに難しいということですね。

まず一冊めは、鉱物の本。

『鉱物のレシピ』 さとう かよこ 著

綺麗! 面白い! 作れるの?!
……と、あらゆる好奇心がくすぐられる本でした。

結晶の作り方だけではなく標本箱の作り方なども載っているので、単純に眺めるだけでも楽しいんじゃないかな。

作りたいなあ……。
自分だけの鉱物の展示棚……。
それと、化学を学びたくなります。

次は旅行の本。

『絶景とファンタジーの島 アイルランドへ』 山下 直子 

これはもうアイルランドの「今」を網羅した本なのでは?と思うくらい、多種多様なジャンルが載っているツアーブックでした。

特に旅が好きとか、どこかに行きたいわけじゃないんですが、この本はめちゃくちゃ行きたくなる。というか、もはや行った気になれました。

ご飯も美味しいし景色も綺麗だし、最高じゃないか。アイルランド!

『ワンダーランドに卒業はない』 中島 京子

タイトルにある通り、中島京子さんが自身の原点となった児童書ワンダーランドを紹介するエッセイです。

こんなに本が読みたくなる本はなかなかないぞ。

実を言うと、紹介されている本はあまり読んだことがなかったのですが、読んでいてもいなくとも書いてあることに共感しながら読了。

『だれも知らない小さな国』は、わたしも大好きな本だったので、あの頃の好きという感情がうまく言語化されてスッキリしました。
子どもの頃は「好き」ってだけで読んでいたけど、大人になるとその感情がことばで理解できるようになる。
歳を重ねることのいいところですね。

……というか、プーさんを読んだことがないことにこの本を読んで気がつきました。子どもの頃とは違う楽しみになるかもしれませんが、今からでも児童書を味わいたいと思います。

『宝島』とか、『小さなバイキング』とか……。
本を読むと読みたい本がさらに増える。
嬉しくも困ったことですよ、まったく。

最後の2冊は小説です。

『白い人たち』 F・H・バーネット (訳)砂川宏一

小公女や小公子で知られる、バーネットの作品です。

わたしが読んだ本は絶版ぽいのでリンクは貼りません。わたし自身も紹介を見て探して、図書館でなんとか見つけました。入手しにくい本を紹介して申し訳ないですが、ぜひお近くの図書館で検索してみてください……!

舞台はスコットランド。
死者が「白い人」として見えるイゾベルは、白い人たちが「死者」だと気がついていません。そのために彼女は死を信じていない
最愛の人との死による別れが身近にある人は、そんな彼女に希望を見つけるのです。

大人向けの幻想的な話でした。
この物語を書いた人は誰かとの狂おしい別離を体験した人なのだろうというのが、読んでいる最中に受けた印象です。読了後に息子を亡くしていることを知りました。

『レーエンデ国物語 月と太陽』 多崎 礼

一巻が面白くて、面白すぎて続きに手を出せなかった小説。
ようやく読みましたよ。

一巻の120年後からスタート。
家を襲われたルチアーノは、身分も名前も捨て、今まで差別し嫌悪してきた人々と暮らし始めます。そんな中で、一人の女性を愛し……という話。

面白かった!よかった!でも辛い!

このシリーズはすごく好きで、かなり大きな声ですすめているんだけど重たいんだよなあ……。
よく「ファンタジーを読み耽ったあの頃に」みたいな文句でおすすめされていますが、ハリー・ポッター気分で読むと凹みます。
ファンタジーを全面に押し出すのはもう限界なのではと思う。

かなり悲しいです。
初めて読んだ時、一巻も二巻も「なんでそんなことするん?!」って声出ました。

それでも読みたいし、誰かに読んで欲しいと思うのは、この本には前に進む力が溢れているからだと思います。
悲しいんだけどね。当然だけど、それだけじゃないから。

レーエンデという国が、人とともに進み続けた先に何があるのか、わたしも見たいです。
……最終巻まで耐えられるかな……。

三巻もそろそろ読むつもりなので、いずれこの本だけで記事も書きたいと思います。

11月はかなり気合い入れて読みました。
触れ合う本が多かったぶん、じっくり読まず切ってしまった本が多かったのも事実で、そこは少し後悔があります。

その分この5冊は本当に紹介したかった本なので、無事記事にできてよかったです。

しかし、19冊読んで絶対にみんなに紹介したいと思う本が5冊だとは……。
世界には、まだまだたくさん出会うべき本があると再認識です。

12月も善い出会いがありますように!

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