見出し画像

「つづく」を実感する

皆川明さんの「ミナを着て旅に出よう」を読み終え、その影響を受けてキース・ジャレットを聴きながら「つづく展」に出かけてきました。

デザイナーの皆川明(1967-)が設立したブランド、ミナ ペルホネン。流行に左右されず、長年着用できる普遍的な価値を持つ「特別な日常服」をコンセプトとし、日本各地の生地産地と深い関係性を紡ぎながら、オリジナルの生地からプロダクトを生み出す独自のものづくりを続けてきました。そのたゆまぬ歩みは、2020年に25周年となります。

本展覧会の「つづく」というタイトルは、文字通りブランドの時間的な継続性を示すものですが、それだけでなく、つながる・連なる・手を組む・循環するなど、モノや人が連鎖し何かを生み出していく生成のエネルギーを想起させる言葉でもあります。
多義的な意味をもつ「つづく」をキーワードに、本展覧会では、生地や衣服、インテリア、食器等のプロダクトに加えて、デザインの原画、映像、印刷物、皆川明の挿絵など創作の背景を浮き彫りにする作品群や資料も併せて展示いたします。ミナ ペルホネンと皆川明のものづくりとその思考をこれまでにない規模で紹介する本展覧会は、私たちの日常生活やその先にある社会の仕組みについて新たな視点と示唆をもたらすことでしょう。

この「つづく展」ではまず皆川明さんのデザインの原画の美しさに驚き。
すべてがはじまるエネルギーを感じました。
そして、ここから人の手間と時間をかけ、リレーのようにプロダクトが生み出され、それが誰かのもとで長く愛用される…そんな「つづく」を実感することができました。

画像1

とても示唆に富んだ展覧会でした。
そして、どこか余白のある空気感を感じる、心地よい手触りのある空間でした。

画像2

手の痕跡と質感へのこだわり…

画像3

「切り絵」の質感を絶対に再現すること

画像4

繊細な質感のデザインから生まれる服はやはり繊細

画像6

画像6

画像7

余白のある線
調和とはどう不完全であるかということ

画像8

画像9

画像14

皆川さんの青の美しさ
…ずっと眺めていたくなる

画像10

刺繍の原画は濃淡まで緻密なのですね

画像11

画像12

皆川明のものづくりとその思考にたっぷり触れることができました

画像13

お読みいただきありがとうございました。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?