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【詩】嫌悪感を抱けると嬉しい

明るい時間だけじゃ、切ない

青春の中に逃げていたことで、本当の自分を見ないでいた
大学進学で上京してから、一人になり、絶望を知った
私がこの世に生きている意味が、何もないだなんて

彼氏が出来てから、生きている意味ってなに?ってフランクに言えるくらい、どうでもよくなった
でも今度は、別の悩みが生まれた
愛されても、愛されている感覚が、わからないんだ

白い風船が天井に引っかかり、本当は空まで飛びたいのに、ずっとうずうずしている
君の愛は白い風船
きっと、私を愛してくれているのに、私が閉じてしまって、空まで飛んでいけないんだ

君と付き合う事を決めたその時に、君の全てを許そうと決めた
どんな君も肯定してみせるって、意気込んだ
だけれども、いつまでたっても、ムカつく君が現れないから、許すも何もないんだ
君は、柔らかい平和そのものだった

そんな君に、突然、嫌悪感を抱いた
それは、君が何かをしたからじゃない
君が隣で寝ている時に、体で体を握りしめて、苦しめたくなった
なんだ君は
その平和を、ざわめかせたい
君という平和を、ざわめかせたい
そして、私という恐怖に、気付いてほしい
平和が少しざらつくことで、君の中の私は、きっと大きくなる
それをかいくぐって、抱きしめてくれたら、私は、嬉しい
愛されてるな、って思うに、違いない

私は恐怖側に落ちていく
恐怖側として生きていく
それが私の信念で、可愛い信念だ
いじわるな私が、この世に生きている意味だとかを、作りだすんだ

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