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ダム怪談 池原(いけはら)ダム

前回坂本ダムの怖い話を紹介した際に池原ダムの話をチラッとしたので今回は池原ダムを紹介したい。

池原ダムのプレート

池原ダムは心霊スポットの一つとして知られている場所ではあるが、肝試しには絶対来てはいけないことを最初に説明しておこう。

前記事の坂本ダムにも触れたことだが、国道425号線とはいえ、道は乗用車1台しか通過できない道幅かつ退避場所が少ないため地元の方でさえも通るのを避けるレベルだ。実際に通行してみたら対向側に車がやって来ると、安全に退避が出来る車が崖側等で安全に通過することが出来ない車に対し優先的に進路を譲るのだが運転に不慣れな人は間違いなく行かないほうが良い場所である。

展望場所から見る池原ダム

因みに池原ダムの怪異譚としては、昨年6月28日に釣りに訪れていた40代の男性が所有する無人のボートがダムから発見されたのだが肝心の男性は見つからず、翌月7月6日にボートが発見された場所から200m離れたところに"遺体が浮いている"という通報がありようやく発見されたことから、亡くなられた男性の幽霊が出る外は、夜中にバス釣りをしていたら車の近くを炭坑夫のような作業着の男性の幽霊を目撃したという話が全国心霊マップ様にも紹介されていたり、元々は集落があったためダム底に沈んだことで心霊現象の要因に?という話もあれば、その他はルアー釣りに行った帰り道で気分が悪くなり車を一旦停車し休憩を取り再度運転をしようとしたところ耳元で"ふふ"という声が聞こえ再度体調を崩し気づかぬ内に眠ってしまい気がつけば朝になっていた、という実話怪談も存在している(出典 朱い塚様の怖い話より一部抜粋して紹介)。

広場から眺める池原貯水池

人里離れた山奥の僻地に位置しているためダム工事は難工事を極めた末に昭和39年に完成したが、37名の尊い命が工事中に犠牲になった。

先ずは訪れたら是非足を運んでほしい展望台、ダム殉難者の慰霊碑、池原電源神社を紹介。

慰霊碑は展望台を上がる階段をあがった先の左手にある
慰霊碑
殉難された方々のお名前

ダム慰霊碑の階段をあがった先に池原電源神社があるので、行かれる際には是非参拝してもらいたい。

池原電源神社へと続く階段
鳥居を抜けた先に社がある
社から見た反対側

もう誰も訪れる者などいないのか、階段は蜘蛛の巣だらけであがるためには蜘蛛の巣を払いながら先へ進むしかなかった。展望台へと向かう階段の途中には獣害対策の置物があるが、これは目の前を通ったものに対し過敏に反応し実在する動物なのか或いは恐竜の鳴き声なのかよく分からぬ奇声をあげるからはじめて訪れる方は間違いなく怖がると思う。

目印の看板 非常に分かりにくい
階段を上った先に展望台があるが踊場に獣害対策の模型有
ダム湖百選 池原貯水池

昨年の男性が亡くなられた話に戻ろう。

見つかった男性は衣服は着用していたが、何故か靴だけが履いていない状態だった。

ボートでバス釣りに専念し過ぎたとはいえ、靴を履いていないという点があまりにも不自然のために、事故をきっかけに今迄地元の方々だけで話されていた怪談話がいっきにメジャーなものとなっていく一つの要因に繋がったのだろう。誤って落ちた際に靴も脱げてしまったのか、原因はわからない。

堰堤から撮影

以前池原ダムに訪れたときのこと。

高台から見える池原ダムを撮影した後に堰堤へと近づけるルートがあるとわかり早速出来る限り堰堤まで辿り着いた後、車を安全な場所へ停車させてから堰堤をゆっくり散策していた。

堰堤から眺めるウノス箸

1時間ほどは経ったのだろうか。

ダムの堰堤をふらーっとした足取りでうっすら男性だったのは覚えている。ふらーっと現れ、スーッと消えた。ひょっとして事故で亡くなられた方なのかと思いあの時は慰霊碑が建立された場所とは知らずに丘を見上げたら、丘にはクスクスと今にも笑い声が聞こえてきそうな作業着姿の男性の方々がいて、怖さよりも安心して眠っておられる印象を受けた。

堰堤より撮影

そして今回2回目の散策になったが前回と変わらず悪意性がありそうな幽霊の存在は確認出来ず、寧ろ訪れたことに対して"また来てくれたのか"という感じで坂本ダムで感じた攻撃性等はなく、いつもここ(池原ダム)にいて見守っている、そんな印象でした。土砂崩れにより山の斜面が崩壊しているのを目の当たりにしたときはちょっと言葉では言い表しにくい複雑な気持ちになりましたね。

ダムの堰堤より 池原貯水池

怖い話から反れるがGoogleMapの怖い話をしてから池原ダムの行き方に注意ということでお知らせ。

堰堤まで登れる階段

GoogleMapで池原ダムへの道案内をお願いしたらどうなるか。わたしの場合は、職員しか通行が許されていない写真の階段を登りなさいと案内される。

が、ハッキリいってここは職員以外は立入禁止。

最短ルートとはいえ、誰もが利用できる道を案内してほしいとめちゃくちゃ思った瞬間だった…。

階段 別パターン

階段に登るまでがそもそも立入禁止のため、案内されてもトンネルから抜けた先の坂本ダムへと向かう道が池原ダムの堰堤に繋がっているため、もし車で来られる際には前述したルートを使用してほしい。

国道425号線

最後になるが、結論夜の遅い時間帯まではいられなかったがまた違う世界観が広まっているかもしれないがただし本当に山奥のダムのために街灯も少なく野生動物のパラダイスでもあるため、そうなれば心霊なのか野生動物によるものなのかのジャッジが專門的知識がないと難しくなってくる。

心霊系のYouTuberが訪れないのはそれなりの理由がある。行きづらくかつ夜は物理的に危険だからだ。わたしも遅すぎたら帰り道が危険だと判断し18時30分過ぎには下山することにした。

池原貯水池に浮かぶボート

自然のどかな場所だから最恐とは程遠いなというのがこじんてきな印象。今回確認出来たのも以前霊視を行ったのと同様で、可視化(見せようとする霊が持つ力をあらわす)出来ない、低級霊が多く、これは山がすぐ近くにありかつ水場もあるという好条件が重なって集まりやすいというのが個人的な見解だ。

堰堤から眺める山々

最後にこの地でお亡くなりになられた37名の工事殉難者の方々、事故で亡くなられた方のご冥福をお祈りします。

(おまけ 池原ダムのダムカレー)

池原ダムカレー 1100円
ばけたんWARASHIもびっくり
野菜たっぷり

カレーを味わいたいのでスパイスなど入れずに食べたら野菜のやさしい甘さがめちゃくちゃ美味しかったです。辛いのがちょっと…な方にはオススメ。きなり館から食堂で味わえるので是非食べてほしい下北山村のグルメだと思う。

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