「若者の日本酒離れ」。本当にそうなのか?僕は違うと思う。
みなさん、こんばんは。あずはやです。
今日からGW初日という方もいらっしゃるのでしょうか。
休みといえば「日本酒」。そしてその「日本酒」は僕のお仕事です!
今日は僕の仕事のテーマである「日本酒産業の未来」について少し考えてみましたので、それをメモ程度に残しておきます。
明日で最終日を迎えるCRAFT SAKE WEEK at 六本木ヒルズ。
中田英寿さん率いるJAPAN CRAFT SAKE COMPANYさんが主催です。超有名な今主流の100ブランドが集まる日本酒好きには堪らない最強のイベントです。
実は私、実は私、売り子として参加していました。笑
4月27日(木)出店のある酒蔵のメンバーとしてブースに立っていたのですが、
会場入りしてまず思ったこと・・・・・それは、
若い人がめちゃくちゃいる!
こんなに若い世代に日本酒って愛されていたんだ!と感動したのを覚えています。どうしても仕事柄、「若者の日本酒離れ」「国内消費量の低迷」などといった情報に日々接するので、その固定概念が頭の中にありました。
でもその日は違いました!
そして思いました。
多分、僕を含む若い世代の人たちは、本当の日本酒が飲める場所を知らないんだなと。どこに行けば美味しい日本酒が飲めるのか、誰に言えば日本酒の知識を教えてくれるのか、分からないんだろうなと。
めちゃくちゃ分かります。
僕もどちらかというと「頭脳で日本酒を飲む」タイプなので、その酒蔵さんの歴史や特徴を知った上でチャレンジしたい派です。
これはなぜ起きているかと考えると、やっぱり圧倒的に「日本酒の昔からの商習慣(商流)」「メーカーが主人公になったプロモーションをかけていなかった(かけられなかった)」からなんです。
もちろんこれにはすごく複雑で根深い問題が山ほどあり、それを書き出すとものすごい量になるので割愛します・・・・・
仕方なく、消費シーンの代表格である小売店や飲食店に任せるしかない。
若い世代の僕の意見を言うと、もちろんきちんと日本酒にこだわっているお店も山ほどあります。それはとても素晴らしいことです。
でもどうしても客単価が高かったりするんですよね。
だから「日本酒=高額、日本酒=大人のお酒」と言う印象が無意識に付与されてしまうんです。となると、僕らのような若い世代にとっては、どこで飲めば良いのか(どこであれば飲めるのか)が全く分からないんです。
え、日本酒?どこで飲めるの?
そんな感じです。そう意味ではCRAFT SAKE WEEKはすごく分かりやすくて良いなと思います。
DJブースもあって終日音楽が鳴りっぱなしなので、半分クラブのような感覚で楽しめます。すごく分かりやすいイベントです。だから若い僕と同世代の人たちも行きやすいんです。
ハードルが高くない。変に背伸びしなくても良い。
そういうイメージです。海外、特に中国では「Z世代」と呼ばれる僕の同年代の間でブームになっていますが、
日本に住む一人の若者を代表して申し上げると、
まだまだ敷居が高印象を受けるんです。飲みたいけどどこで飲めば良いか分からない。美味しいのは知ってる。でもどこで飲むんだ。あとシンプルに教えてくれる人がいないから分からない。
これに尽きます。でもワインは違います。ワインも奥が深いので、教えてくれる人がいないと、少し敷居が高い(ハードルが高い)はずのお酒なんです。でもなぜこんなに若者に親しまれるのか。
それはイタリアンやフレンチといった料理があちこちに普及し、それとセットでワインが消費シーンに入っていったからだと僕は考えています。ワインはどこでも飲める。それが敷居を低くできた理由です。
日本酒といえば和食。みたいな古いイメージはさっさと取っ払うべきです。
そして根本的な、飲む場所がない、教えてくれる人がいない。これらを解決する策が打てれば、もっともっと若い世代にも飲んでもらえるはずです。
そしてなんといっても、
熱燗を飲んでいる時の話は、ビールを飲んでいる時に話す内容と違います。
それが日本酒の良いところなんです。
これをもっともっと僕と同年代の若い人たちに広げていきたい。
真面目にそう思います。
日本酒ってめちゃくちゃ歴史や伝統が詰まった、素晴らしいお酒ですから。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?